This Bug

昨夜のAOBA NU NOISEにお越しの皆様、ありがとうございました!焼き鳥屋(とは言え、鶏肉はネギ間しか食べていないのだが)で飲んでから行ったお陰で絶好調でした。あのイヴェントは酒入ってると3倍くらい楽しいなあ。

ということで昨日は楽しいイヴェントだったのだが、前の日には、今回のイヴェントでのDJ時間が30分、しかも私たちEVOLは2人組なので1人15分、という悲しみの持ち時間だったので正直うわあきっついなあ、と軽く凹んだのだった。しかし、当日朝起きて掃除していたら、「大人なら制限ある中で最大限楽しんでベストを尽くすべきなんじゃないか」という不気味なポジティヴィティがむくむくと頭を擡げて来て「15分しかないなら15分という時間を最大限にやったろじゃないか」となった。

結果選曲しておいたレコードを全て棚に戻し、「15分でいかに多くの曲をかけられるか」ということに力点を置いて、2分台、1分台、下手すりゃ数十秒の曲ばかり選んでいたらかなり盛り上がって、結果持ち時間30分の中でめちゃくちゃにたくさん曲をかけたのだった。まあ、お客さんも楽しんでくれたみたいだし、後から、日頃実に珍しいことなのだが「とても良かったです」とか声かけられたくらいにして、何が起こるかわからんなあ、という思いと共にやはり前向きにやってみないといけないのだな、としみじみ感じたのであった。

大人だからってしょぼくれてばかりではいけないのだ。たまには私のようなネガティヴな人間でも突如としたポジティヴィティを発揮すると、結構良い感じになるのだなあ、と非常に充実した気分になったものである。

ただ、かけたのがNaked CityだのKicking GiantだのThe RoostersだのDead KennedysだのSwell Mapsだのという血も涙もない感じで、しかもビール投入していたからかなり爆音だったと思うわけで、そこら辺は大人としてどうなのか、という点で大いに疑問が残るのだった。

今日も大人気なくSilverfishの「Organ Fan」を聴く、って今このバンドを覚えている人間はこの世のどこに存在しているのか。92年にCreationからリリースされたアルバムである。Creation以前にも何枚アルバム出してたんだっけ?あまり記憶は定かではないが、今作がラストアルバムであるのは確実である。かなりへヴィなギターに激パワフルな女性ヴォーカルLelie Rankineの声、というのがこのバンドの看板だったわけである。このJ.G. Thirlwell、つまりFoetus先生プロデュースのNY録音のアルバムでもそこら辺は実によく出ている。あ、エンジニアはMartin Bisiなわけで、布陣としては間違いない。ということでガンガンにラウドでリフがグイグイ引っ張っていく曲だらけの全11曲である。でも、イマイチ、がーんと抜ける感じではない。それは多分に何だかもたつくドラムスのせいでスピード感が大分殺がれてしまっているせいなのだろうと思うのだけれども、何だか勿体無い感じなのである。もしかしたら世のグランジブームとかそういうノリでもっともっとブレイクできたかも知れないのに、ということであっけなく次の年あたりに解散して、ヴォーカルのLeslieはRubyなる所謂トリップホップな感じのユニットを始めたりするのである。いまだにやっているらしい。ということでCreationのカタログの中でもかなり地味な存在で、リアルタイムでなければ多分誰も後追いして聴いたりすることもない作品、バンドなのだろうけれども、何だか私は愛らしく思えて今日もこうやって聴いているのであった。

Sick Little Girl

明日です。フライヤー持ってくるとタダです!!

"AOBA NU NOISE" 2008.08.31(sun)@CLUB SHAFT OPEN: 20:00~26:00 ADV:1500yen(2D) / DOOR:2000yen (2D)

LIVE Act : -W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJ's : BOW(DA-DA-DA?), DROP, EVOL(Love records), RAMBO

よろしくです!

昨日はこの世の終わりか神の怒りか、という勢いで物凄い雨と物凄い雷鳴の連続でキレそうになりながら、さて更新しようか、と思ったらいきなり停電し、あいや、と思ったら5分で復旧、どれ更新か、とするとまた停電、という体たらくだった。

これは、更新してはいけない、という神のお告げを感じる出来事だったので、更新せずに不貞寝したのだった。停電なんて、予告された停電以外実に久しぶりだったので懐中電灯の場所を思わず確認とかしてしまった。しかし驚いたものである。

と同時に今週は何だか非常に疲労してしまったので、これは全てを洗い流してくれる雨だ、そう、この雨が去れば私はすっきりさっぱりと全てから解き放たれた、ニュー俺になるんだ、とか思って床に就いたが今朝起きてみたらより一層疲労感が増していたので、もう神は死んだとはっきり言える、とかそういう気狂いの域にまで達したのだった。自然は人を狂わせるのである。

それともPop Will Eat Itselfのアンソロジーなんか聴いていたから狂ってしまったのか。これは86年から94年までのほぼ彼等の全活動を収めたお得なCD2枚組コンピレーションである。今更誰も盛り上がっていないだろうが、私はこの無軌道なパワーの放出に最近やられてしまっている、というか寧ろ憧れているのか。初期の本当にThe UndertonesとThe Jesus And Mary Chainを掛け合わせたような、非常にコンパクトでポップでメロディアスでギター大回転、みたいな愛くるしい、いかにも80年代後期のUKインディギターバンドが、いきなりSigue Sigue Sputnikのカヴァーやったのを契機に荒々しいスクラッチを擁した、打ち込みとへヴィなギターとサンプリング飛び交う、攻撃的ロッキンブレイクビーツユニットへと変貌していく様は、実に衝撃的である。The Shamenも似たような道を辿っていったが、こちらのPWEIの方がどうしようもなく荒削りで獣性を感じさせてくれる。その勢いありまくりな音楽性故に今聴くとちょっと時代を感じることも当然ながら否めないのだが、それを踏まえた上で強引に力でねじ伏せるような、そういうとんでもないユニットだったのだ。後のBentley Rythm Aceの方がよっぽど大人しいわい、と感じられるくらいのハイテンションで、生きる気力を復活させてくれるありがたい音楽である。ちなみに電気グルーヴ「N.O.」サンプルネタもあり。そして91年にDe La Soulがセカンドで物凄い量のサンプルソースを明記した時点でサンプリングの幸せな時代はひとまず終焉を迎えたと私は思っているのだが、それ以前の幸福な時代を象徴するかのようにThe StoogesやらThe Creaturesやらのネタが飛び交う「Def. Con One」など要所要所で時代を作った名曲もばっちり収録。

Victor Jara's Hands


フライヤー持ってくるとタダです!!フライヤー発見できなかったら一言言っていただけると何とかなるかも!!

"AOBA NU NOISE" 2008.08.31(sun)@CLUB SHAFT OPEN: 20:00~26:00 ADV:1500yen(2D) / DOOR:2000yen (2D)

LIVE Act : -W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJ's : BOW(DA-DA-DA?), DROP, EVOL(Love records), RAMBO

よろしくです!若いモンには負けないです!

昨夜は夕飯食べてちょっとだけ横になったら、伝説的な勢いで朝6時まで寝てしまったので更新できませんでした。凄く寝た。しかし半端な思いのまま寝たので一発で疲労回復!とかそういう展開にならないのが若干口惜しい。

我が愛車は最早9年目に突入し、走行距離も12万キロを越えるなかなかのツワモノぶりを発揮しているのであるが、ちまちまと故障は出てくるものである。

まず電動のドアミラーがおかしくなって、走行中に突然閉じたり、とかそういうことになったのでとりあえず配線を引っこ抜いた。そのままである。また、車の鍵も砕けたので今はスペアキーで開け閉めしているが、それもそのままである。

とかちまちまちまちま色々と起きるものであるが、今度はパワーウィンドウがおかしくなった。どういう風におかしくなったかと言うと、運転席側の窓を閉じても上まで行って跳ね返って下の半端なところで止まる、という状態になった。何すやと思い無理やり上まで閉めてやったらとりあえず閉まったのでよしよし、と思いながら乗っていた。そうしたら、窓が閉まっているのに風が吹き込んでくる。どういうことなのか、と思ってよく見てみると、窓がボディの外側に出て止まっている。お陰で運転席には隙間が出来てそこから風が入ってくるのであった。

色々なことが起こるものである。まさか車の窓が車体の外に出る、とかそういうことになるとは。一旦車を停めて外に出てみれば、窓が思いっきり上の方にせりあがっていて、往年の名車ランボルギーニカウンタックのドアのようになっているのには驚く、というよりは寧ろ呆れて笑ってしまった。いやはや何とも。雨がその日降っていなかったのが不幸中の幸いというかこれまでの日頃の行いが良かったというか全てのツキを使い果たしたというか何と言うか。

しかしそれにしても生活する、ということは予期せぬところで予期せぬことが起き、予期せぬ出費もあるものよのう、と嘆きながらCalexicoの「Carried To Dust」を聴く。約2年ぶりの新作である。それまでの音楽性を若干封印して、シンプルなカントリー〜フォークロック路線に集中した前作Garden Ruinも凄く良かったのだが、どうやら当人達には若干悔いの残る作品だったらしい。いや、あれは滅茶苦茶良いアルバムだったのに、とか思いつつ聴く今作、これが大傑作なのである。前作よりも前までの哀愁漂うマリアッチ風路線と前作のタイトなフォークロック的な音作りが見事に融合してしまって、ありえないほど素晴らしい作品になっている。どちら側に振れても間違いない彼等だっただけに、その両方の路線を折衷してさらに高めているような音作りには最早舌を巻かざるを得ない。ヴォーカル入りが全曲というのは前作と同じなのだけれども、かなり哀感を強調したヴォーカルの魅力は高まり、そして何よりもハードボイルドでメロディアスな路線が復活しているが故に、クオリティが大変に高い。表面的には「サントラ的な」とか形容される音であることに変わりはないのだけれども切羽詰ったようなテンションが尋常ではない。この謎の両立路線は今後も是非続けていってもらいたいものであるが、同じテイストのアルバムを2枚と作らない彼等のこと、また次作では新たな展開を見せてくれるかも知れない、と早くも次作にも期待してしまうような、そんな充実のアルバムである。大体Victor Jaraをテーマに曲作っちゃう連中が悪いアルバムを作ることがあろうか、いやない!

Foundations

フライヤー持ってくるとタダです!!フライヤー発見できなかったら一言言っていただけると何とかなるかも!!

"AOBA NU NOISE" 2008.08.31(sun)@CLUB SHAFT OPEN: 20:00~26:00 ADV:1500yen(2D) / DOOR:2000yen (2D)

LIVE Act : -W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJ's : BOW(DA-DA-DA?), DROP, EVOL(Love records), RAMBO

よろしくです!シナロケの30周年記念ライヴ見てたらやる気がかなり出てきました。

何かこう、最近のシャツって何故あんなにラインがタイトになっているのだろうか。

天下のユニ○ロですら、こないだ値下がりしていたシャツを仕事用に買い求めたらボディ周りだの、腋の下だの、かなりピタピタになっているデザインだったので衝撃を受けたものである。

昔ほど体型が丸っこくなくなった私だから、こちら側が巨大化した、ということは考えにくいわけでそうなるとこれはシャツのデザインの問題なのである。そういえばこの間もちょっと意を決してとあるお店で試着してみたら、「Lサイズ」という表記があるにも関わらず、なんだかぴったぴたで皮膚呼吸ができなくなるんじゃないか、的なタイトなラインの代物で着れたものではなかったことを思い出させられたりしたのだった。

何なのだろうか、世のLサイズ着用者はもっともっと細いのであろうか。しかし皆が皆そういう体型とは限らないわけで、結構「このデザインはほっそい人向きです」とかそういう差別が平然と罷り通っている、ということになるのではないか。KKKの本を読了した直後なのでかなりやられているのだが、そういった差別は「ある精神状態」が生み出すものであるから、これは今の世の中、そういう精神状態を認めていることになってしまうのである。やはり、世の中の荒廃を想像以上に進んでいて、それがこうしたシャツのデザインの面にも端的に現れて来ているのではないだろうか・・・。

と被害妄想も甚だしい言葉を並べてみたものであるが、実際ちょっと最近、タイトなラインの服が多すぎて「Lサイズ」といえどもかなりおっかなびっくりで手にとってみないといけないわけである。ちょっと安寧な気分を服屋で味わいたいものであるなあ。

しかしこうして着れる服が制限でもされないと、ばかすか買ってしまいそうな気もするので(あまりありえないとは思うのだが)ある意味良いバランスがとれていて、ストッパーがかかっている状態なのかも知れない、と考えることにしようではないか。そうだ、そうに違いない・・・。もしくはもっと細くならねばならぬと言うのだろうか。それもあるのかも知れない・・・。

とか考え続けるとノイローゼにでもなってしまいかねないのでKate Nashの「Made Of Bricks」を聴く。何でもマイスペースで話題になってデビューにつながった、イギリスの女性シンガーソングライターらしい。で、そのデビューアルバムなのであるが、何とも現代風な話だなあ、としみじみしてしまうのであった。何か彼女の場合、凄くメロディとかに泣きのツボ、というかキャッチーなフックがバンバン散りばめられている感じなので一聴しただけで何だか覚えてしまうような、そういう非常にこちらをグッと掴んで離さない曲が連発なのである。しかも何だか密室的な感じがそこかしこに感じられて、しかしそれがイヤミになっていないのでそれも良いバランスが取れている。んー、AdeleにしろDuffyにしろLily Allenにしろ、最近のUK女性シンガーソングライターは面白いのう、とか思うのだが、そんな中でも彼女が一際異彩を放っているのは、その「余裕のなさ加減」「切羽詰った感じ加減」ではないだろうか。もう言いたいこと溢れすぎて曲に収まりきれません、的な勢いで字余りに近い歌詞をポップな楽曲にぶち込むその勢いたるや、最近の方々ではなかなか感じられなかったものなので凄く面白い。私自身が字余り気味な勢いでヴォーカルが乗っかる曲がべらぼうに好きだ、というのもあるのだろうけれども、このどばどばと言葉の洪水を浴びせかけられているような感じは実にスリリングで面白い。でも、それでも、表面的には何だかちょっとユーモラスでユルい感じがするのだから、一体どういう才能かと。Paul Epworthのプロデュースも実に生々しくあるべきところと作りこむべきところの塩梅を探ったような感じで、非常に良い仕事である。まあ、色々書いてきたのだが、何よりもやっぱり、このUKポップス伝統みたいな、ツボを押さえたソングライティングが何よりも武器だと思うのだった。去年のデビューなのに今更聴いてしまってすいません、と思わず反省。

At Home, At Work, At Play

フライヤー持ってくるとタダです!!フライヤー発見できなかったら一言言っていただけると何とかなるかも!!

"AOBA NU NOISE" 2008.08.31(sun)@CLUB SHAFT OPEN: 20:00~26:00 ADV:1500yen(2D) / DOOR:2000yen (2D)

LIVE Act : -W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJ's : BOW(DA-DA-DA?), DROP, EVOL(Love records), RAMBO

よろしくお願いします。EVOLは今回ダンスミュージックですね、広義の。というかいつもダンスミュージックしかかけていない、と思うのだが・・・。

ところで今日の夕飯はキャベツとベーコンのペペロンチーノ、なる命名の下にパスタ料理を作った。相変わらずオリーヴオイルににんにくみじん切りにして入れて唐辛子小口切りにして味付けすれば何とかなるもんだなあ、としみじみ感動する味わいだったのだが、今回はキャベツが問題であった。

いつもパスタを茹でている鍋に、茹で上がる一分前にキャベツを投入して一緒に茹でる、といおう手法を取っているのだが、今回はキャベツを一分半前に投入して作ってみた。まあ、色は鮮やかな緑色に仕上がって大変良いのだが、どうにもちょいと硬い。前作った時は確か一分でばっちりだったので、今回は30秒も長く茹でているのだから硬いわけがない、と思いつつ食べていた(まあ、美味かったことは美味かったのだ)。

でもどうにも納得行かないから前の記憶を辿ってみたら、あれは春キャベツだった、ということに思い至った。そうか、キャベツそのものの性質が違ったのか・・・。確かに新玉ねぎとかいう名称の玉ねぎになっちゃうとちょっと水っぽかったりするし、新じゃがとかだと、と色々思い当たる節はあるわけである。深ぇな、野菜。これからもこうやって野菜の新たな発見を重ねて大人になっていくのだろう。それでも奥義にはたどり着けないかも知れぬ。深ぇ、野菜・・・。

そう考えると野菜ソムリエ、とかいう人々はなんて凄いのだ、と今一番尊敬する人は野菜ソムリエです、と断言できそうな勢いになってきているのだが、この間テレビを見ていたら、何と西田ひかるまでもが野菜ソムリエになっていたのだった!!彼女の姿というのはある時期から誕生パーティの映像か、シチューのCMでしか見なくなっていたのだが、もうこれでガチでシチューのCM、ほぼ永久にいけるではないか、何せ野菜ソムリエなんだから。上手い生き方をしているものだ。あやかりたい・・・。そして野菜ソムリエって果たして一体どうなんだ、という疑問を持つに至ったのだった。

まあ、いずれにせよ今日の夕飯はキャベツが惜しいだけで、後は実に美味かったので更に精進したいところである。Sparksの「Propaganda」を突如聴く。1974年リリースの名作である。わはは、同い年だ、私とこのアルバム。今年のフジロックのダイジェストをスカパーで見ていたら彼等がちょっとだけ出てきて、猛烈に興奮したので熱に浮かされたようにどかーんと聴いている。非常に変な音楽なのである。目まぐるしく表情を変える曲調に、Russellのオペラばりの美声が乗っかる、というそれだけでがつーんというインパクトなのだが、何よりも奇跡的にポップで聴きやすい音楽たりえているところが本当に凄いと思うのだ。クラシックかプログレか、とかそういう展開になっても良いものだが、普通のシンプルなバンド編成で結構タイトにやっているが故に実に小気味よく、全く胃にもたれないのだ。どことなくユーモラスな(歌詞も含めて)、浮世離れした感じもしないでもないが音はしっかりタイト、って実にパンク以前にニューウェーヴはあったのだなあ、と思いを馳せることも可、である。とか言ってるとマジでガチで美しい涙なしには聴けない名バラード「Never Turn Your Back On Mother Earth」(Depeche ModeのMartin L. GoreのソロCounterfeitに於けるカヴァーもとてつもなく名演)とか出てくるので本当に油断がならない。今更有名すぎてスルーしてます、とか言うのが現代なのかも知れないけれども私はこのレコードに出会えて本当に良かったなあ、と心から思える数少ない(あ、人よりは多いかも知れないが)1枚である。

i

(で、こちらは日曜日に書いた、日曜日分です。つまり今日は2つアップされてますのでご注意を。)

フライヤー持ってくるとタダです!!フライヤー発見できなかったら一言言っていただけると何とかなるかも!!

"AOBA NU NOISE" 2008.08.31(sun)@CLUB SHAFT OPEN: 20:00~26:00 ADV:1500yen(2D) / DOOR:2000yen (2D)

LIVE Act : -W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJ's : BOW(DA-DA-DA?), DROP, EVOL(Love records), RAMBO

よろしくお願いします。

雨が降り止まぬ日曜日だったのだが、今日は我が街に新たにオープンしたパルコに行ってきたのであった。

物凄い、初売りのような人手で大層疲弊したのであったが、もしかしたら仙台の街の経済再生とかってここらへんから始まるのか、とかぼんやり考えたりしていた。だって皆凄い勢いで手に手に買い物袋提げて歩いているわけで、なんかすげえなあ、と。

しかしその一方、結局私は新たにオープンしたタワーレコードでしかお買い物しなかったわけで、これは経済活動に貢献していない、というか私の日常を新たな形で繰り広げているだけではないか、と。

ということで街がどんな風に変わろうとも、23年前のタワーレコード仙台店オープン以来ずっと変わらぬ、いつもの活動をした私はMelissa St. Pierreの「Specimens」を聴く。Zeena Parkinsのお友達の彼女がTable Of Elements/Radiumからリリースしたデビューミニアルバムである。全曲インストであるが、Collections Of Colonies Of Bees(そっかレーベルメイトか)の助けを借りて作り上げた作品である。これが凄く面白い。ピアノのフレーズの繰り返しとか、ガムラン風のパーカッションの繰り返し、ヴードゥー風ドラムスの乱入、とか結構落ち着かない、というかありえない要素の組み合わせ具合がそこかしこで行われていて、決して頭でっかちな感じではなくとてもフィジカルなものに仕上がっているのである。何か結局全てパーカッションから成り立っているような感じだが、どちらかというと実に勢い的にはロックンロールな1枚で、果たしてアルバムはどうなるのか、今から楽しみである。まあ、それまでこの非常に催眠的なガムラン風味のミニアルバムを聴き倒そうではないか。あ、これエンハンスドCDだ。後でヴィデオも見てみよう。

One Of Us

(土曜日に書いたものを日曜日にアップしております。)

フライヤー持ってくるとタダです!!フライヤー発見できなかったら一言言っていただけると何とかなるかも!!

"AOBA NU NOISE" 2008.08.31(sun)@CLUB SHAFT OPEN: 20:00~26:00 ADV:1500yen(2D) / DOOR:2000yen (2D)

LIVE Act : -W-(Waikiki Champions), runny stools, KODA
DJ's : BOW(DA-DA-DA?), DROP, EVOL(Love records), RAMBO

よろしくお願いします。EVOLはそろそろ、DJも良いのだがカレーとか作って振舞ったりするのも良いかもなあ、とかこの間電話ミーティング(という名の雑談)で盛り上がりました。

ということで私が今歯医者に行っているのは、こちらにも度々書いているので皆様よくご存知のことかと思うが、今日も今日とて行ってきた。

今日はこの私が通っている歯医者のBGMについてちょっと注意して聴いていた。何でもピーター・バラカンが通院している歯医者は患者が自分の聴きたいチャンネルを有線の中から選べるような、そういうステキなところらしいが(バラカン氏は必ずソウルチャンネルを選ぶらしい。『ku:nel』情報)、こちらは普通に何かがかかっている。それもいつも同じである。「Unchained Melody」のようなオールディーズをめっちゃくちゃ骨抜きにして柔らかく仕上げたイージーリスニング風音楽や、ディズニー映画のテーマ曲をストリングスとピアノで室内楽風に仕上げたもの(たまにドラムスが入る)、などが繰り返しかかっているようである。

確かに邪魔にはならないが、ちょっと痛い時なんかに気を紛らわせることもできないような感じの、そういうBGMのように思える。いや、勿論悪いとは一言も言ってはいない。しかし何か、上記のピーター・バラカン歯医者に比べると、ちょっとなあ、とかそういう気になってしまう。だってほら、なんか歯医者に行っているときって、逃げたいじゃないですか(無駄に同意を求めてみる)。

ということを悶々と考えつつ、はてでは歯医者に限らず「BGM」とは一体どのような意味を持つのだろうか。スーパーマーケットでのあのやるせない、インストのポップスは一体どのような意味を持つのか、その一方、スーパーマーケット界のヴィレッジヴァンガード「つかさ屋」では何故にあんなに渋く思いっきりヴォーカル入りの往年の60〜70年代の名曲が(この間なんかSagittariusプレゼント・テンス(紙ジャケット仕様)とか流れてて瞠目した)流れているのか、とかきゅいーんきゅいーんやられつつ考えていたら、この間神経を取ったところの端には神経が残っていたらしく、そこを突かれて物凄い、顔面が歪むほどの激痛が・・・。

だから、そういう痛みを感じたときにふと意識を飛ばして「嗚呼、このBGM、良いなあ・・・」とかなれば気も紛れるものであろうが、そうもいかないものだからなあ、という凄いオチが付いたのだった。ちなみに痛み止め飲んでもまだ痛い。Wireの「Object 47」を聴く。再結成(正確には再々結成なんだがな)後2作目、5年ぶりのアルバムである。なんと今回は我等がアイドルBruce Gilbertが脱退してしまって3人組での新作である。何で脱退したのか(超今更だし)イマイチわからないらしいが、前の時(ドラムスが抜けた)みたいに「Wir」になることもなく平穏な感じでこうして新作である。前作「Send」Sendは強烈なビートとエッジの効いた音処理でとんでもない破壊力の衝撃作だったが、今作はもっと穏やかな感じが全体を覆う。前作の闇雲に分厚いノイズやら速いビートは影を潜め、ポップで優しいメロディとヴォーカル(そう、優しくも感じられるのである、昔からWireは!)が印象的である。やれパンクだなんだ、とか言う期待をしすぎるとずっこけるのかも知れないのだが、私は80年代後期の最初の再結成の時から聴き始めた人間だったりするので、実にすっと腑に落ちる感じである。とはいえ、ジャシャー、というギターの音もアグレッシヴな畳み掛け具合も前作よりは抑え目だが健在だし、どっちかというとヴァラエティが広がった、という感じのするアルバムである。しかしこんな風にふり幅がでかいままに活動を、しかも中断はあれども30年以上やってるわけで、どんだけ化け物なんだ、という思いを強くするのだった。しかも各々のソロ活動がまた・・・。