月光ファンファーレ

Love Recordsでの1日店長は9月28日(日)に延期になりました。一週間延期、です!お買い物に来てください!
・また同日には月に一度のお楽しみ"AOBA NU NOISE"があります@SHAFT。またDJしますので遊びに来てください!

多分AOBA NU NOISE、ワイキキさん終わってからだから思いっきり夜な時間にやります。初の試みの3人体制DJです。よろしくです!そして勿論、イヴェント前にはラヴレコでお買い物、よろしく!

さて、今日気づいたのだが、「今週一杯」って土曜日までなのかな、ということである。あらら、1日はみ出てしまった、という感じで何ともしまらないのだが、今日この更新をもってNag Nag Nagは安らかに眠ることになります。えっとこの表現の元ネタはBauhausラストライヴの時のDavid Jの台詞の感じで。

急な告知でしたが、あそこに沢山寄せられた皆様からのコメントには深く感動しました。そして知らぬところでこのNag3がある程度おっきくなっていたのだなあ、と驚いたりもしました。

まずはここで一旦、このNag Nag Nagはストップしますが、新たに書くことを始めるつもりではいます。「一体Nag3を休止した意味はあったのか」と思わざるをえないくらいの、同じテンション、同じ感じ、になっちゃうような予感がひしひしとしていますが、まあこういう感じでしかできないので。なるべく早めに新たな場所を作って開始しようとは思っていますが、それがいつになるのかはまだ決めていません。

ただ、最近スカパーで今夏のフェスの番組をよく見ているのですが、何だかなあ、というアーティスト、つまり個人的には全くピンと来ない、というかむしろ積極的に苦手だ、というアーティストの演奏を沢山見る羽目になっていて、よし、次の新たなブログの更新スタートは、俺が凛として時雨にピンと来るようになったらだ、とかよし、Ellegardenがいいなと思えたらにしよう、とか9mmを見て俺も興奮できるようになったらだ、とか決意しました。

・・・となると一生スタートしなさそうな気がするので、上記決意は撤回いたします。ただ、スタートの際にはこの今のNag3の更新ストップ宣言(9月16日)の回のコメント欄にでもひっそりと告知するつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。この告知の方法もかなり悩んだのですが、逆に今度は図太く行こう、と決めたのでもう関係なくここに告知しますので。このNag3はスタートの仕方が実にナイーヴなスタートだったので、ちょっとこのままでは続けられなかったのでした。

ここをお読みの皆様もお元気でどうぞお過ごしください。私もしっかりと生き延びて新たなスタートを切れるようにしたいと思います。これまでこの駄文の羅列、というか私の頭の中の地獄巡りにお付き合いくださいましてありがとうございました。また新たな地獄巡りまでしばしお待ちください。

最近はZazen Boysソウル・フラワー・ユニオンばっかり聴いていた。私はニューエスト・モデルが大好きだったのであるが、ソウル・フラワーはまあ、全部が全部というわけではないけど良いね、という感じであった。しかし今作「カンテ・ディアスポラ」は何だかとんでもなく勢い溢れまくった大傑作だと思う。The Poguesかよ、と思わざるをえないぶっ飛ばしまくりのアイリッシュ民謡パンク的ナンバー、アラブ音階のナンバー、レゲエ風味、若干サイケデリックな感じもある優しいナンバー、ユーモラスなロックンロールナンバー、ゆったりとした、胸を締め付けるようなミディアムロックナンバー、そしてソウル・フラワーと言えば、の和風メロナンバー、とヴァラエティは豊かではあるが、ぎゅっと締まった感じがビンビンである。鋼の中川敬の声はより一層強烈だし、歌詞は勿論、現状告発ナンバーから娘の誕生にインスパイアされた曲まで、ユーモラスな感じとシリアスさが見事に共存している。その全てを飲み込む強靭な感じが今作の素晴らしさなのだろう。私としてはなんかニューエスト・モデルを想起する感じだったりもするのだが、それは私の妄想かも知れない。でも、だからこそ今作にビンビンに反応している自分がいるのかも知れない。ちなみにこのジャケ、Muslimgauzeと同じ写真(なのかな)だよなあ・・・。

Carinhoso

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今回のAOBA NU NOISEはなんとEVOL+RANBOで、「RAVOL」という新ユニット結成!3人で1時間以上回す予定です。ブース内で飲み会、という話もありますがなんだかトンデモないことになりそうな予感。是非!!

ということで昨日は上記AOBA NU NOISEミーティングだったために、またしても更新できずであった。Nag3の看板を背負っているうちは何だか1日更新しないだけでも猛烈な罪悪感があったりして、自分でも不思議なのだが、その不思議な気持ちもあと1日でお終いか、と思うとこれまた不思議な感じがする。

まあ今日は休日であって、昨日までの何だか過剰に、馬鹿みたいに激しく動き回る日々とは決別した1日であったのだが、それでも何だか職場に行ったり、ラーメン食べたり、中古盤屋に実に久々に行ったり、また職場に戻ったり、運転しながら献立考えて生協で野菜買ったりして、帰宅してみれば郵便物等お預かりのお知らせが入っていたりするから再配達の手続きをしたり、ほっと一息ついてビール飲んだりしてたらもう終わりなわけである。

大体休日ってこんなものなのだろうか。とくに時間に制約のない休日というのはとても気楽なものでマイペースに過ごせるのと同時に、何だか帰路は一抹の寂しさが漂ったりするものである。これは多分に知り合いに誰とも会ったり、という予定がないとこうなったりすることが多いように思える。あれだ、多分私の場合、誰かと話したり、ということを適度にしないとさびしんぼうモードが入ったり、とかそういうめんどくさい人間だからなのではないだろうか、と33歳にして思い至る。

かと言って予定がキツキツでも休日らしくない、とか言い放ちたくなるものだからなんとも人間って奴は(と大きく出るが)めんどくさい生物なものだなあ、と今更ながらしみじみとする。

多分このNag3も同じで、毎日更新しなきゃ、という思いから解き放たれればちょっとはホッとするものの、それはそれでまたすぐになんか書きたくなるんだろうなあ、という予感もするのである。いやいや、人間って不思議(また大きく出る)だ、とさっきドイツから届いたばかりのEtant DonnesのLP6枚組ボックスセット一杯に渡って繰り広げられる素朴なテープコラージュ、というかノイズというか、の洪水を爆音で聴きながら(当然鼻血出しそうなくらい興奮しながら)思うのであった。

でも今日はMaria Bethaniaの「Recital Na Boite Barroco」にも興奮した。68年リリースの(私のはフランス盤で72年リリースなのだが)ライヴ盤である。彼女のレコードは何か見つけるたびに年代を確認して、この時期だったら間違いないかも、とか思いながら買っているのだが、そしてたまに大いに外したりしてあらら、とかなるのだが、このライヴ盤は完璧に大当たりであった。Caetano Velosoの妹としても御馴染みな彼女であるが、まず何よりもこの伸びやかな歌声が素晴らしい。本当にクセがなく、まっすぐな歌声である。また、変にトロピカリズモの波を被らなかったのか、比較的オーソドックスな音楽性が魅力だったりする。このライヴ盤でも、ライヴということもあって結構熱気溢れる演奏をバックに(何か昔、渋谷系ムーヴメント華やかなりし頃に付随して盛り上がったようなブラジル音楽、的ノリもあって、個人的には久々に聴いたなあこういうの、と感慨深かったりしたのだが)あっつく歌い上げている。ちなみに私の大好きな「Baby」はGal Costa版のロマンティックなノリとは一味違う、ちょっとヒタヒタと迫ってくるようなカヴァーになっていて結構新鮮な衝撃を受けた。あまり熱心なブラジル音楽リスナーではない私であるが、たまにこういうものに出会ってしまうとまたちょっと気になり始めるから厄介である。

Electric Fingerz

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一昨日ああいう宣言をしたら気が抜けたのか、昨日はあっという間に時間が過ぎて更新できませんでした。

このNag3ももう少しなのだから気合い入れていたのにこれではなあ、と凹むことしきりなのであるが、そもそも何故昨夜更新できなかったのかを赤裸々に綴ってみようと思うのであった。

仕事が終わって8時半。同居人は9mm Parabellum Bulletのライヴを見に東京に行ってしまったので、今日は1人の晩餐である。何か食べて帰ろう、とラーメン屋を目指すも店外まで長蛇の列。平日の夜から一体お前等は何をしているのか、と自分のことを棚に上げて呪詛の言葉を車内から投げつけつつ、帰宅することを決意。ちなみに同居人に関しては、9mm見に東京かあ、すげえなあと私は思うのだった。しかし考えてみれば私も5月にはThe Only Onesを見に東京に行ったりしているわけで、相手にしてみれば同じように思っていることだろうな、とすぐに思い直すのだった。

さて、それから。ラーメン屋を諦め帰路につくも無傷では済まずに思わずブック○フで道草。Billy Braggの「Back To Basics」Back to Basicsを割引券かませつつ800円で購入。思わぬ出費だったが、ちょうどこれを聴きたいお年頃だったので悔いはない。で、生協でもやしとチャーシューと激安になっていたたこ刺し、エビスの緑のロング缶2本を買って帰宅。お土産でいただいていた、北海道の名店3店の味が楽しめる、とかいうラーメンを作ることに。味噌味の奴をチョイスし、もやしも麺と一緒に茹でチャーシューをトッピングし、いただく。たこ刺しとラーメン、って発狂している組み合わせだと思うが、ビールのつまみにたこ刺し、お食事でラーメン、と解釈すれば合点がいく。問題は帰宅してラーメン作る前に一缶秒殺してしまって、たこ刺しをつまみにしていたのは2本目だったのだが。

しかしタコ刺しが美味く、ビール3分の2を残したところでつまみが消える。そこで残っていたもやしとチャーシューをごま油で炒め、醤油を若干たらし、塩コショウし、ラー油3滴たらした珍妙なつまみを作成。行き当たりばったりな割りにはなかなか美味しい。しかし醤油というのは強烈に味を決めてしまう。ちょっと味的には醤油が強くて芸がない感じであったがごま油の香ばしさが全てを救っている感じであった。近頃の世の中は醤油のような人間が多いのかな、で自分でもその醤油ぶりを快感に思っているのかな、でもどっちかと言えば私はごま油のような人間になりたいものだ、とか思索を巡らせていたら・・・。

ということで昨日は更新できなかったのであった。すみませんでしたグダグダで昨日。鈴木祥子の「Sweet Serenity」とか聴きながらビール飲んでたのが良くなかったのか。4年ぶりくらいの新作である。前作「鈴木祥子鈴木祥子は傑作であるのだが、若干の欲張り具合と張り詰め具合が苦手であった。セルフカヴァー曲やPatti Smithの「Frederick」のカヴァーとか凄く好きだったが。それに比して今作では若干軽やかに、そしてコンパクトに、そして微笑ましい感じが全体を覆っていて凄く良い。勿論歌詞は鋭く耳に飛び込んでくる部分もやっぱりあるが、勿論悪いことではない。今作では軽やかな音作りとその言葉群の対比が面白いなあ、と感じたりして。音的にはシンプルで、スライドとかペダルスティールなどの各種ギターの音色も印象的。カントリー的、アメリカンロック的音作りが彼女の作風には抜群に相性が良いと思うのでこの路線には諸手を挙げて大賛成だったりする。そして80年代のガールバンド的曲まであったりして、引き出しの多さに改めて感服するのであった。多分女性の方が聴いた方が、ずしんと来る言葉の羅列なのかも知れないけれども、私のような男畜生も、グッと来る場面多々ありでいやはや参りました。

Asobi

重要なお知らせ

突然ですが、今週一杯で当Nag3の更新をストップいたします。今までlivedoor時代から早5年強、というかほぼ6年間、長い間お読みくださいましてありがとうございました。

まあ、何故ストップしようと決めたかと言うと、思えば文章の練習として始まったNag3がほぼその役目を終えたであろうということが、まあまだまだ練習段階も甚だしいのですが、まずひとつ。

また、ほぼ毎日更新、というのを特徴にしていたのに生活スタイルの変化やら何やらでその特徴を失いつつあった、ということがひとつ。

そして、私の中ではつまらない日常生活とこちら側の重要な世界(まあ、ロックンロールワールド、と言っても過言ではないですな)の間の線引きをしっかりとしておきたい、というのが昔から強くあって、そのこちら側の世界の強度を高めるためにもこのNag3は役に立ったと思うのですが、(楽しみを共有できない)日常生活関係者の一部の人間が「私」という人間を知りたいという思いからこのNag3を読んでいる、という事態を(まあ割かし前からその動き自体はキャッチしていたのですが)招くに当たって、それは相当に不本意だ、ということがひとつ。

とくにすぐ上の件に関しては何青臭いこと言ってんだ、お前は何を夢想しているのか、と思われる向きがあるでしょうし、あって当然だと思います。しかし私の中では、楽しみを共有できない人間共から好奇の目で実生活で、ここに書いたことをもとに揶揄されたりとか、そういうことがあるのは耐え難いことなので、ちょっと楽しいことが楽しくなくなる前にやめた方がこのNag3の性質上妥当だろう、と判断した次第です。

楽しみを共有できる方々とこのNag3上で沢山出会い、実際にお会いしたこともないのに何だかお互いの文章を読んで既にどこかで出会ってる筈だ、とか感じられるほどだったり、実際にお会いした楽しみを共有できる方々に、初めてお会いしたのに「Nag3を読んでる」と言われたことで一挙に話も早く仲良くなれたり、と沢山の素敵な出会いがあっただけでもこのNag3を続けた甲斐があったと思います。また、なかなか実生活上では距離上の問題とかスケジュール的なすれ違いから会うことが難しくなってしまった、楽しみを共有できる旧知の友人達に「俺はこうしていますよ」的なことを(主に「俺はこういうの聴いてましたよ最近」なんだけど)伝えることが出来た、というのも始めてみてわかった良かった点です。

ネット上というオープンな世界で展開している性質上、完璧にクローズな状態で物事を進めていくのは難しい、というか無理なのは当然なのですが、私の中での2つの世界の境界線というものはそれでも、それでもなお、しっかりとしていないといけないものなのです。それをいとも容易く、しかも誤解に基づいて踏み越えたような錯覚をされるような事態を招いたのは私の不覚の致すところであり、その結果、奇特にもこのNag3を楽しみに読んでくださっていた、数少ない方々に失望を与えるようなことになってしまったのは本当に申し訳ないところであり、お詫びのしようもございません。

しかし、体裁を変え、名前を変え、何らかの形で、書きたいことがあったら書く、という感じで、早ければ10月辺りからでもまた何かを書いていこうとは思っています。その時が来たら、何らかの形で皆様にお知らせしたいと思います。その際にはまた遊びましょう。




とか何かしこまって書いているのか、と自分でも思うのである。まあそもそも、聴いた音楽の話だけにしておけばさして面倒くさいこともなかったものを、どうもね、私のこの性格がそうはさせてくれなかったわけで。くだらねえ世の中のよしなしごとを、くだらねえという一言で済ませるのはどうか、という難儀なこの性格がね。

ということで仕切りなおし。上の重要連絡に続き、重要な連絡が2つ。

・Love Recordsでの1日店長は9月28日(日)に延期になりました。一週間延期、です!
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ということで9月最後の日曜日は私の中でXデーになりそうな密度の濃さな予感。そんな予感と、上のお知らせを書いたおかげで少しざわついた心を鎮めるべくZazen Boysの「4」を聴く。繰り返し繰り返し言うが、私はNumber Girlが大好きであった。しかしZazen Boysにはイマイチのめり込めないままでいた。「3」辺りでやっと少し何かを自分の中でつかめた気はしたが、これがどうだ。この新作は凄くしっくり来るので大層驚いた。Dave Fridmannがミックスとレコーディングを担当しアメリカレコーディングをしたこのアルバムは、バンドの残骸しか残っていない、最早解散後にフロントマンが最終仕上げを行ったようなそういう奇妙な手触りの作品である。シンセや打ち込みの比重が増し、1人でやってるんじゃないかこれ、的曲が多い。しかしそれなのに、アルバム全体としては、まあ閉じた空気はあっても密室感は薄く、非常に風通しの良い音楽になっている。多分シンセの音色とか音質とかのせいもあって、それが私にとって違和感のない80年代的音像になっているからかも知れないが、全体的なまとまりががちっとあって、時折出てくるバンドサウンドもその「まとまり」の中に取り込まれてしまったかのように見事に1つのパーツになっているようである。しかもそれでもべーシスト交代による効果なのか知らないが、白いファンキーさまで感じられて実に面白いし、肉感的なグルーヴ(!)が溢れている。Talking HeadsにMaterial、セカンド期のScritti Politti、「Low-Life」前後のNew Order、とか色々私の大好きな音楽たちが頭を掠めていくが、同時にしっかりと、これは2008年に作られた音なのだと主張してやまない。向井氏のヴォーカルも歌詞も、やっと、やっと違和感なく聴けるようになってきたが、それはこの音とのマッチング具合によるところが大きいのかも知れない。何か優しい感じまで受けてしまったりして、ある意味衝撃。

As The Morning Light

9月21日(日)にいつもお世話になっている中古CD店Love Recordsさんで1日店長を、去年に引き続き今年もやることが決定しました。皆さん、是非こぞってお買い物にいらしてください!!

ところで、まあ昔からなのだろうけど血液型を盾にして「私○○型なんで」とか言って全て済ませようとしている人間共(とくに女子)には猛烈に殺意を覚えるし、人の血液型聞いておいて「えー全然A型に見えない」とかそういう評価を下す連中(とくに女子)は崖の上から突き落としてやりたい衝動に駆られる。

いつから人間って、自らの努力なしに、生まれついての属性でのみ生きることしかできない生き物になってしまったのか。まあ私が人の血液型に全く興味なく生きていて、且つ何回聞いてもすぐ忘れてしまうような人間だからなのかも知れないが、こと「○○型の人はこういう人」とかいうのは全くわからない。それなのに「私B型女子だから」とか言ってメール返さなかったり勝手なことやったりしているような方々は、早く更正するか出家するかして欲しいものである。

たまには激情に駆られたこのNag3も新鮮ではないか。Sian Alice Groupの「59.59」を聴く。女性ヴォーカル含む新人さんのファーストアルバムである。何でもSpring Heel Jack〜SpiritualizedのJohn Coxon(昔はBetty Booのプロデュースもやってたなあ)とかThe Jesus And Mary ChainのDouglas Hart(Acid Angels名義の激烈なアシッドハウス12インチがいまだに好きだなあ)が絡んでいたり、SpiritualizedのJasonがご執心、とか結構ある世代以上のUKロック好きには猛烈にアピールするエピソード満載なんでご他聞に漏れず聴いているのである。Sian嬢のヴォーカルは、意外なくらいあっさりとした声質で凄くさらりとしていて、実に可愛らしい、と言える感じである。そのお陰でバックではギターが荒れ、シンセが荒れオルガンが荒れ、という状態があったりするのに結構すっきりあっさりと聴けてしまうのであった。メロディは全体的にコード数少なく、淡々と進んでいくのであるが、このヒプノティックな感じは実に面白い。なんか若干クラシカルな要素も感じられて、開かれたMiranda Sex Garden的Suspiriaな(伝わるのかこの喩え)、というかTelstar Poniesのセカンド的Voices From the New Musicな(伝わるのかこの喩え)印象もあってこの時代に於いては実に新鮮である。後はもうちょいがつーんという曲があると良かったかなあ、と思うのだが何だかんだいって今日4回くらい繰り返し繰り返し聴いてしまっているので、既にお気に入り意外の何物でもなかったりするのだった。何かこの後の出方で大化けしそうな予感がひしひしとする、そんなアルバムである。こういうの久々だわー。ちなみに上記リンク日本盤はこのアルバムの後に出たEPがボーナスディスクで付いていてオトクである。私は12インチ既に買ってたんだけどもなあ・・・。

Because The Night

(13日に書いたのを14日にアップしております)

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なんかこう、インターネットでレコード買ったりすると、とくに新譜とかの場合、うわ外した、ということが結構私の場合多い。

最近はサイトで試聴ができたりとかするのだけれども、私の貧弱なネット環境ではそれも難しく、コメントとレーベルその他の外部情報から総合的に判断して購入することが多い。そうなると、あららそんなに推すようなものかしら、おやあこれってそんなに今年の夏を代表するアンセム?えー全然よくないじゃん、とかなってしまって哀しみに暮れることがある。というかありすぎる。

だってネット上でのレコ屋のコメントって皆「!」が多用されていて、強気なコメントが多いのですもの。そりゃあPC画面に向っている私も、何らかのビッグバンを求めてボタンをクリックしてカード情報とか入力してしまう、ってもんである。

まあ、店は店で売らなければならないから、良いところを見つけてガンガンに推すわけである。でもなあ・・・、とかそういう我儘なことを書いていてはっと気づいた。思えば私も10年近く前にはバイト先の輸入盤店で同じようなことをやっていたではないか・・・。かなり強気のコメントでガンガンやっていたではないか・・・。

因果応報、というものである。ということで皆様、ネット上でお買い物する時のみならず、店頭でもコメントを100%信じてはいけませんよ、みたいな感じで因果応報か・・・、と半ば項垂れながらまとめてみる。

でも、お店に通ってると、その書いてる人のコメントが本気か手抜きか、とか段々わかってくるものなのよね、とか思う。でも、今では手書きコメントのレコ屋なぞ数えるほどしかないのかも知れないなあ。寂しい時代じゃ。とのすたる爺になりつつPatti Smith「Land」を聴く。突如朝起きたら彼女の暗い美声が聴きたくなったのだ。これは2枚組のコンピで代表曲セレクションの1枚とレアトラックの1枚からなる2枚組である。そう、今回聴いたら声が凄く染みた。なんか歌っている時の口の形が思い浮かべられるようなんだなあ、彼女の歌い方って。それが凄く今日は染みたのである。代表曲(とは言えあれが入ってない、これが入ってない、とかいうのは勿論あるのだけれども)だらけということもあって、あーこれは本当に良い曲だなあ、とか言っているとあっという間に終わってしまう。この時点での新曲がPrinceの「When Doves Cry」のカヴァーで、これがまた原曲のぬめっとしたところをそのままに結構ストレートにカヴァーしていて、面白い。でもこうしてシンプルな構成の曲ばかりなのに凄く印象的な楽曲ばかりって、本当にロックンロールって色々色目を使って変なことしなくても十分に面白いんだなあ、ということを痛感させられたりする。なんか胸を締め付けるような哀感を湛えた曲やら、拳を握りたくなる力強い曲、大荒れなヴォーカルが強烈な曲、などなど多彩な表情を見せているのだが、やはり今日は彼女の声でビシッとまとまっているような印象を覚えたのであった。

えっとああだこうだ言うのも下らなくなるくらい名曲そろい、ってことだけ言っておきたいところです。何か上手く言葉が出てこないですね、このコンピに関しては。

Ich Komme Davon

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ところで今朝車に乗り込もうとしたら、後輪の辺りにでっかい蜘蛛が蜘蛛の巣を張っていた。その蜘蛛の大きさたるや目を見張らんばかりで、The Cureの「Lullaby」のPVでロバスミを食おうとしていた蜘蛛の大きさくらいであった(分かりにくい喩えで申し訳ない)。

まあ、そのままにして疾走して職場に着いたらいなかったのだが、最近我が家の周りは、まあ今に始まったことではないが、むしむし天国である。これってパグスの曲名だったっけ・・・(またしても分かりにくい喩えで)?

家の中でも昨日は大小さまざまな虫を沢山キャッチアンドリリースした。別にこれは無害であったから良い。しかし、しかしだ!先月から私が愛情を持って水をやってその生長を見守っていたバジルがあろうことか虫に食われてほぼ葉っぱが壊滅状態になってしまった。人間様が6,7枚ほど食べて、その残りを食う前に虫けらの野郎に食われてしまったのである。これは許せない。ので、バジルの葉っぱの残骸を全てむしり、そこにいた虫けらどもを全て粛清したのであった。

ということでまたバジルに関してはゼロからのスタートになってしまったので、非常にイラついている。最近の不機嫌の原因は全ておそらくこの虫けら野郎共のせいである。もう私に噛み付いて今に至るまでの皮膚病で苦しめている山の蚊と、我がバジルを食い荒らしやがった虫けら共は皆殲滅してやりたい今日この頃である。絶対に殺ってやる!

大荒れだからEinsturzende Neubautenの「The Jewels」を聴く!虫けら共め、という憎しみをこめつつ聴く!これは彼等がネット上で展開しているサポーターシステム特典用に作られた楽曲をコンパイルしたアルバムである。ので、通常のアルバムとは成り立ちが大きく異なっている。何でも曲の作り方は一種ゲームのような、カードを用いたものだったようだし、何よりもここに収められた楽曲は全て短い。1曲だけ6分代の曲があるが残りは全て3分前後(2分を切る曲まで)、という短さである。加えてトレードマークのメタルノイズ、というか工業ノイズ(まあ近作では大分影を潜めてはいたのだが)は聴かれず、もっとシンプルなアレンジで結構淡々とやっている感じである。それが物足りないか、と言うとそんなことは全くなく、逆に近年のEinsturzende Neubautenというバンドのあり方をはっきりと提示しているような楽曲ばかりで凄く面白い。何だか不穏だし、色々な細かい音は入ってきているものの、実にシンプルでコンパクトにまとまっているのである。ベテランならではの落ち着きまで感じることができるのだけれども、それでもここに収められたアイディアは途方もない。つまりまだまだ転がり続ける、実験を続けるベテラン達の姿を上手いこと切り取ったドキュメント作品と言えるであろう。いまだに初期の金属ノイズぶちまけ+咆哮、というイメージが付きまとうわけであるが、そんなイメージをするりとかわしながら、意外に飄々と活動していく頼もしい姿に感服。ちなみに40分くらいの映像も付いてきているので後で見ようと思う。