E.T.A.

昨日は盟友の結婚式二次会やら何やらで更新できませんでした。

しかし、あんなに自分の式に於いて爆弾発言を繰り返す新郎には感動を覚えた、というか心底ロックンロールである、と嫉妬に近い感情を覚えたりした。それでも決して憎めないのは、彼の人徳、と言うか、人付き合いの仕方が至極誠実なものだからであろう、と再認識するに至ったのであった。そして、世の中楽しいことばかりではないけれども、というか楽しくないことの方が圧倒的な割合で多いものだけれども、昨夜は心底楽しいと思え、そしてそれも表層的なものではなく、何と言うかもっと深ーいところから来る楽しさみたいなものに貫かれたような気がしたものである。おめでとう、という言葉と同時にありがとう、と言う言葉を新郎新婦には贈りたい。

まあ、その後の三次会での野郎だらけでの話が一番面白かったり、とかそういうオチもついたりするのだけれども。

とかってさあ、こんなに個人的なことを公のNag3という場でこうも臆面もなく公表するようになるとは、俺もヤキが回ったものよのう、とつくづく思ったりもするのだが、たまにはこういう感じになったりもするのである。それくらい、何だか乗っ取られたような気分になったのである。そして依然としてなっているのである。

しかし、人様の結婚式ってこうも客観的になれるものなのである。自分の時なんて、二次会以降は本当に楽しかったけれどもその日の午前中の式やら何やらは、それに至るまでの時点で結構トラウマ抱えたりしてちょっと記憶が欠落している部分があったり、とか本当に大変な思いをしたものである。とか色々思い出しつつ、要はそんな夜で帰宅したのが朝3時とかだったのに、次の朝8時くらいから仕事、というきっつい日を過ごしたのでDamon And Naomiの「More Sad Hits」を聴く。Galaxie 500解散の翌年、1992年リリースのファーストアルバムである。我が家にはShimmy Disc盤であるのだが、最近再発されたのですね。同年にリリースされた同じく元Galaxie 500組のLunaのアルバムLunaparkがかっちりとしたアルバムだったのに対して、こちらは浮遊感が(その原因の大きな部分はお二方のソフトなヴォーカルと、Naomi嬢の高い音多目のベースのせいなのだけれども)溢れる、しかし言ってみれば地味なアルバムで、そうかGalaxie 500は本当にこの二組が融合して出来ていたのだなあ、と思ったりしたものである。しかしここに収められた極々シンプルな歌と演奏は何だかこちらを捕えて話さない、良い意味での居心地の悪さが何よりも魅力である。普通に多分やっているのだろうけれども、何か大事なところが進むべき方向に進んでいないような、そういう印象を受ける。勿論それは悪い意味ではなく、その普通にズレている感じは、どんどん洗練されていっている最近の作品に於いても相変わらず健在どころか強烈なものになっている。また、このアルバムではKramerががっつりと絡んでいるので、一筋縄の作品で終わってしまうわけがないのである。Robert Wyattで御馴染みの「Memories」のカヴァーは涙なしには聴けない名演。というか気がつくと全曲涙目になってしまうんだなあ、気を緩めてしまうと。まさにタイトル通り、そしてMan Rayのジャケ写通り、である。