Going Up

ご無沙汰しておりました。これで日付も元通り。

実は親戚の家から温泉へ行き一泊、という実に休みっぽいことをしていたので間が空きました。その前は何をしていたかって?私が更新していないときは大体痛飲か疲労困憊なのでどうぞご想像されたし。

ということで温泉とか昔は行ったって退屈だしさ、とか言ってしかも1日に何回も風呂に入る人々をけっくだらねえ、とかいう思いで見ていたAngry Young Manの私だったのだが、今では温泉に行く、ということで前の晩興奮して眠れず、しかも一泊二日の間に都合5回も風呂に入るようになるとは、Time Flies、である。

露天風呂って最高だねー、とか口が裂けても言わないでおこう、とか思っていたのに、もう裂けても良いから言いたい露天風呂最高、とかそういうノリになってしまって自分も年を取ったものである。

しかも家に帰って来てまずしたことは買ってきた鉢植えの唐辛子とバジルを移し変えること、だったなんてさあ、人間年を取るものである。いまだに自然にこういう変化を私は心を決めて受け入れることができないのだった。だから万年思春期のような、青臭い人間のままにこうして生きているのだろう。確実に年齢を重ねることによっての変化は起きているというのに。

だからEcho And The Bunnymenの「Crocodiles」を聴くのだ。1981年リリースのデビューアルバムをリマスター、そしてボートラをがっつり追加した再発の奴である。私、実はあまりバニーメンにはあっつい思いいれがなかったりする。だからこのリマスター再発シリーズも中古で発見したらのんびり揃えようみたいな気持ちでいたのだが、こうしていざ入手して聴くと、明日にでも新品で他のタイトルも全部買ってくるわー、というくらいに盛り上がってしまうのだった。ファーストということでメロディが曖昧模糊としていたり、何だか勢いで突っ走ったり、無理してとんがっているような部分も今となっては感じられるのだが、それらが全てプラスに働くという奇跡の1枚なのである。基本的にバニーメンはクールなバンドである。寧ろ冷たい、というような。そんな中で感じられるロマンティックな部分というのが実に初期の彼等の魅力になっていたように思えるのだが、こうしてより分離の良い音で聴くとその魅力が更に増したように感じられて何だか興奮しますね、正直に言って。思い入れない、とか言っておきながら思いっきり思い入れのみで語っているわけであるが、このヒリヒリしながらも変に包容力がある音楽の前ではちょっと冷静でいるのは難しいのだった。Will Sergeantのギターがまだイマイチ個性を発揮していないようなところがまた微笑ましかったりするのだよ。