Arrowhead

(まだ日付がずれてます。要は当日書いているのに未完のまま持ち越して次の日にアップしているからこんなことになるのですが。)

今日は久々に休みだったのだが、ここに至るまで(とくに7月の末辺りから)私にしてみれば怒涛の如く動いていたので久々にフリーな感じの休みだったのである。が。

結果、何かダメな感じであった。起きてすぐに歯医者に行ってハードに色々やられて帰って昼寝して、出かけて調子悪くて帰って昼寝して、と思ったらもう夕方でビール飲んでこんな時間に至ってしまった。

こういう日を過ごしたときに「お休みならではだから」と考えるか「折角の休みを・・・」となるかは人次第だと思う。私の場合どうしても後者の方なのである。折角の休みなのに寝たり起きたりの1日では、これは何だかいかんのではないか。大体そんなに人生長いわけではないし、無駄にしている時間など・・・、と一気に考えてしまうので性質が悪い。

ということで今日は非常に不本意な1日を過ごしたのだが、大体こういう1日を過ごす羽目になってしまった元凶は激務なわけで、そう考えると非常に腹立たしくもなるがまあ良い。大人だから多少のことには目を瞑ろう。この際、その7月末からの日曜日の休みの時には何をしていたのか、と考えるとAOBA NU NOISEと野球観戦だったりするわけで、まあ、ある意味激務ではあるが、それは疲れの要因とはならない。仕事ではないのだから、なる筈がないのである!

ということでキワキワのテンションでPrurientの「Arrowhead」を聴く。これは最早、今日の朝に歯医者で聞いた音のオンパレード、と言っても過言ではない。現在のノイズシーンを代表する(らしいよ、色々見たら)Dominick Fernowのユニットの最新作である。Editions Megoからのリリースというのもまた泣けるが、音がまた徹底的に高周波のノイズに拘ったらしく、キーーーーーーーーーーーーーーーとかキュモーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーという音が全編にフィーチャーされていてうるっさい。この間のSutcliff Jugendとの共演盤でも顕著なノイズであったがここに来て全開である。しかしそれだけではなく生ドラムがフィーチャーされた(と言ってもビートを刻むのではなく結構ランダムに打ち鳴らされるだけなのだが)ナンバーでは空間の広がりを感じさせられたり、意外に単なるパワーノイズの垂れ流しではなくって効果的にこちらにノイズを届けようという意志が強く感じられる作品である。ジャケのアートワークにしても何だかアーバンな夜景だったり、もしかしたら敷居を低くしてこちらに擦り寄ってきているのかも知れない。しかし物凄い高周波ノイズの嵐の強度は全く衰えるわけではなく、古のWhitehouseの方がよほどマイルドに聴こえてしまうような、そういうパワーの塊である。かっこいい・・・。これからも追い続けていきたいところである。