If I Needed You

(いまだに日付のずれは是正されぬまま、1日遅れの更新となっております。ご容赦ください。)

私は暑いのがからきしダメな人間なのであるが、ことにここ最近の暑さは実に堪える。

今日は気温34度、とかいう阿呆じゃないのか、という気温の中ほぼ一日中野外にいたのだが、意識が朦朧とする、という経験を初めてした。

そして同時に何を喋っているのか、かなりキワキワな状態になり、「ほんとにちょっと」と言おうとしたら「ちょんとにほっと」とか言っていたりして、もう言語中枢も冒されてしまった1日であった。

こうなってくると、冷房が実に恋しい感じだったりするのだが、そうなるとまた冷房を使う→熱い空気が出される→温暖化→暑いから冷房→熱い空気が、という無限のループに突入してしまったりするわけで、どこでその連鎖を断ち切るべきなのか、とか暑い最中に考えていたりした。しかし当然ながら朦朧状態では決して答えなぞ出るわけもなく、かと言って涼しいところでは答えが出る問題なのか、というとそういう問題でもない。やはり、アレか、近頃話題のおバカタレントの1人が言っていたように、「ビルを壊して森を作る」とかそういうドラスティックな視点が、実は本当に必要なのかも知れない、とか思う今日この頃であった。

Townes Van Zandtの「Texas Rain」を聴こう。これは彼が生前構想を練っていたらしいボックスセット用に過去の名曲を80年代後半にゲストを迎えて再録音した作品らしく、しかしお蔵入りになり、2001年に発売されるまでは未発音源だった、という泣ける企画盤である。Emmylou HarrisやWillie Nelson、Doug Sahm、Jerry Jeff Walkerという豪華メンバーとデュエットしたりしていて、実に、うむ、豪華な作品である。何でお蔵入りになっていたのか、しかも何故Tomatoレーベルからの発売なのか、とか謎はあるがここはまあ、素直に(中古で入手したのだけれども)聴いて楽しむべきである。いつもの彼の哀感、としか呼べないような切ないヴォーカルもメロディも、ゲストを迎えてより一層印象的だし、何せカントリー名曲集、と言っても過言ではない彼の名曲集なわけだから文句はない。ただ、ただ1つだけ、録音の時代のせいもあるのかも知れないけれども、変にスムースなアレンジになってしまっていて、原曲の持つゴリッとした魅力、生々しさなどは言ってみれば半減している、ように思えたりもする。しかし、それは再録ものにつきものの感想なのかも知れないし、結局これはこれで面白いから聴いてはいるのだけれども。でもちょっと、もうちょっとエッジが欲しいかもなあ、という思いはあったりするのだった・・・。