Hideaway

昨日のAOBA NU NOISEでは皆様ありがとうございました。個人的にはLeonard Cohenを爆音で聴いたり、Cowpersでの熱いリアクションがあったり、とかなり収穫の多いイヴェントでした。来月もよろしく!それと単なる酔っ払いの祭典になりつつある後半は、何だか男子中学生的ノリで私は大変に好きです。

さて明日から非常に不本意ながら山篭りなので更新が怪しく、更には連絡も取りづらくなるかと思いますが、皆様からの熱いリアクションtoコメント欄or携帯メッセージ、が生きる糧になってきますので私を生き延びさせるためにもよろしくお願いいたします。土曜日から通常更新に戻る予定ですが、それまではかなり不安定な更新、若しくは更新なし、になるかと。もしくは人生初の携帯電話からの更新、とかする、のか、どうなのか。そう、携帯で更新、とかって今までしたこともなければしようとも思ったこともないのだが、世の方々はかなりの勢いでやってらっしゃることのようである。私もそういう第一歩を踏み出すのか、どうなのか。それは未来の自分に聞いてみないとわからないのであった。

ところで私がよく行くラーメン屋には何か瓦版とか置いてあって、新メニュー開発の裏話とか意外な食べ方、みたいなものが載っていて面白く読める、筈、なのであるが、どうにもこうにも読んでて面白くない、というかはっきり言ってつまらない、というか腹立たしくなってきたりするのは何故なのだろうか。

と注文したブツが運ばれてくるまで、その件の瓦版を読みながら考えていたのであるが、それはつまり、「普通のことを大袈裟に、しかもどこかから持ってきたかのような文体で書こうとしているのに、致命的なまでに閃きが足りなくて、結果なんだか回りくどくなっていて、しかもやっぱり内容がないから単に読みづらいだけの文章」になっているからなのだ、と僅かな時間の中で理解したのであった。

やはり変に不自然な感じで仰々しく書くからには、くすり、とできるような場面とかが欲しいものであるが、それが全くなく、単に過剰に堅苦しいだけでぐだぐだの文章になってしまっては、私が言うのも本当におこがましいのだけれども、本当にダメだと思う。宣伝効果を狙っているのだろうけれども、逆効果なんじゃないか・・・、という危惧までこちらはしてしまったりするのであった。

しかも何だか知らないけれども、全く唐突に(おそらく)架空のロンドンでの思い出とか、(おそらく)架空の人物がジャズの流れる店内でラーメンを食べてどうこう、とかそういう手記のようなものまで載っていていよいよカオスである。と逆にここまで煽ると読みたくなる人続出かも知れないが、大やけど間違いないのでやめておいたほうが良いと思います。

ラーメンは美味しいのに、実に勿体ないなあ、と心の底から思うのであるが、でもこの、誰でも何らかの形で自分の文章を書いて読ませる(含Nag3)ことのできる時代だから、さほど違和感なく受け入れられていくのだろうか。それとも別に誰も読んでも気にもしていないのだろうか。私はどうしても気になって気になってしょうがないのだけれども、そういうものなのだろうか。

まあ、でも普通に「読むに値する文章」なんてのは実に一握りだし、何とかこのNag3もその中に握られたいものである、とは思うものの結局毎回ぐだぐだな更新の内容になってしまっているから、本当にどの面下げて上記のようなこと言ってるのや、って話なのであるが。私は単純な(下らない)ことをシンプルな(幼稚な)文章で書いているだけであるからして、まあご勘弁を・・・。

Mystery Jetsの「Twenty One」を聴く。セカンドアルバムである。嗚呼、テムズビートとかそういう下らぬ呼称、というかジャンル分けのせいでこんな素晴らしい音楽に出会うチャンスをここまで遅れさせられたことに、私は強く遺憾の意を表明したい!!そもそも彼等のことが俄然気になったのは今作からのシングルTwo Doors DownTwo Doors Down [7 inch Analog](CDと7インチ、両方貼りました)のB面でAztec Cameraの「Somewhere In My Heart」をカヴァーしている、ということからだったのだが、その出来が素晴らしく、またA面のオリジナル曲も感動の名曲だったのでこうしてアルバムを聴いている。Erol Alkanがプロデュース、ということからも実に今様のバンドであるということは認識できるのであるが、一聴した感じではキレがあって甘酸っぱいDuran Duranみたいだなあ、というものだった。しかし、いやいや、どっちかっつーとFriends Againとか、Orange Juiceのセカンドとか、そういう若干ゴージャスになった所謂ネオアコサウンド、に近いのかも知れない、と気づかされた。なんかこう、シンセの具合とかそれでいてもたれるようにはならずにやはりどこか青臭いというか爽やか、というか。聴いたことあるような感じなのに、実は新鮮、というありえない感、というか。曲がどれもこれも実にメロディアスで、それでいて一ひねり加えてあるところが実に素晴らしく、今年の夏は(今更ながら)このアルバムと過ごす!と断言したくなる、そういう音楽である。何かこう、このロマンティックな、胸締め付けられる甘い感じは、デジャヴを感じる類のものであるのだけれども、やっぱりかつてなかった感じなのだなあ、不思議なことに。