Sparkin' Real
そういえば今日から7月ということでもう1年も半分が終わってしまったということである。つまり上半期が終わった、ということでこうなると上半期良かったアルバムを振り返りたくなるわけである。
とは言え、何だか気ぜわしい日々なわけでそんな中でも今の時点でこれは良かったよなあ、というものを備忘録的な感じで並べて行きたいものである。
Earth「The Bees Made Honey In The Lion's Skull」
Hot Chip「Made In The Dark」
James「Hey Ma」
Spiritualized「Songs In A & E」
Leo今井「Fix Neon」
Adriana Calcanhotto「Mare」
Sons And Daughters「This Gift」
The Breeders「Montain Battles」
Billy Bragg「Mr. Love & Justice」
Einsturzende Neubauten「Alles Wieder Offen」
R.E.M.「Accelerate」
Cut Copy「In Ghost Colours」
Duffy「Rockferry」
Nick Cave And The Bad Seeds「Dig!!! Lazarus Dig!!!」
Emmylou Harris「All I Intended To Be」
Aimee Mann「@#%&*! Smilers」
Hercules & Love Affair「Hercules & Love Affair」
Potishead「Third」
勿論当然ながら他にも色々あるのだが、今の時点でここに記しておきたいのはこういう感じであろうか。まあ個人的に1つ言えるのは何だか聴く時間をもっと確保したいのだが、なかなかそれも難しくなりつつある、という状況が年々深刻になっている中、相変わらず何だか色々聴いて色々感想を持って色々心揺さぶられているのは奇跡的な感じがする、ということである。
下半期もまた良い音楽と巡り合いたいものである、新旧問わず。ということでThe Bacillus Brainsの「C・O・S・M・E」を聴く。所謂旧名「日本脳炎」のメジャーデビュー作である。旧作も良かったのだが、この新作は何だか猛烈に興奮させられて今夜中だというのに爆音でヘッドフォンで聴いている。しかも何回目だ、という勢いで。よく言われているように、80年代の日本のロックに近い、というのもよく頷けるし、今の世の中では結構珍しいスタンスであるところがクローズアップされるのもよく分かる。でも、このバンド、というかこのアルバムが素晴らしいのは何もメンバーの出で立ちとかアー写がアラーキーだとか小林克也が参加しているとかそういうことではなく、ハードコア上がりであるから当然と言えば当然の荒っぽい豪快さとそれと絶妙なバランスで配されたベタな、とも言える何だか洗練されたフレーズとか音色とかとのバランスの具合である、と私は思ったりした。何だか単なる豪快に荒っぽいストレートな、とかだったらははあなるほど、で終わってしまうのかも知れないけれども、それがメロディアスな楽曲で、グラマラス、且つポップな味付けがなされていて罪悪感を覚えてしまうほどに聴きやすくなっている点が凄く新鮮に響いてくるのである。音もぐしゃっとしていそうで実にバランスよく音が鳴っているし。っつーか個人的には絶妙に終盤に向けて泣ける感じに展開していくところが実にたまらない。それを猛烈な勢いでどばーとやられてしまうわけだから、悪いわけがないではないか、というものである。何かアナログで買ってしまったのだけれども、CDでも買っても良いかも知れない、とか冷静に判断する力を鈍くさせてくれる極上のロックンロールアルバム。