Freeway

人生嫌になって、死にたくなったりしたら、別に誰も巻き添えにすることなく、1人の問題で解決してしまえば良いのに、とここ最近の通り魔事件とかその他諸々の報道を目にするたびに思っていたのだが、今回の秋葉原での事件も同じような思いを抱くのであった。でも、そういう意気地なしの野郎に限って物事実行に移してしまうわけだから、何だか世の中わけわからない、と思うと同時にそういうものなのか、という思いに襲われるのであった。

Aimee Mannの「@#%&*! Smilers」を聴く。最初このアルバムのリリースインフォがamazonからメールで送られてきたときには、天下のamazonもメールが文字化けか、とか思ったものであった。そうしたらまんまこういうタイトルなものだからたまげた。彼女のアルバムって今までのリリースを見ると、傾向としてざっくり〜作りこみ〜ざっくり、という流れが交互にやってきているような気がする。となると今回のアルバムは「作りこみ」期のアルバムになるはずなのだが、ブラスやストリングスは入っているものの結構シンプルな作品である。かと言って前作のような思いっきりざっくりとした感じでもなく、実によくバランスが取れたアルバムなのである。これは彼女のキャリアの中で最高の作品なのではないだろうか、と唐突に思う。まずメロディにもヴォーカルにも出し惜しみした感じが全くなく、全ての曲で最高のメロディと最高の歌声が聴ける。彼女の声は美声なのであるが、どこか人間の体温とか関係ないところから聴こえてくるような感じが(とくにセカンドソロ以降)していたのだけれども、その独特具合にはここでも磨きがかかっているし。彼女の持ち味の畳み掛けるメロディも今回はこれでもかこれでもか、という勢いであるし。サイズ的にも冗長にもならず物足りなくもなく、実にジャストである。前13曲、意外にヴァラエティに富みながらも、ぎゅっとまとまって凄く聴き応えがある。1つ気になるのはV2のロゴがどこにも見当たらないところくらいなのだけれども、別に関係なくこうしてリリースされているから何ら影響はないのであろう。