Throwing Back The Apple

そういえば、実は何気なくこのNag3もアフィリエイトなる、世の人々もすなることをひっそりとやっているのだが、この間初めて、本当に初の入金があったのだった。

非常に感動的な出来事ではあったのだけれども、その振込み用に設定していた口座が、最早開店休業状態みたいな口座だったので、入金確認しようにもカードがビキバキに割れていたりして機械に通らずもう一度窓口で作り直してもらったり、とかそういうことになったりしてダイレクトに感動を得るような状態になかったのが悔しいところである。

じゃあなんでそんな口座を振込み用に設定していたのかと言えば、普通の、動きの激しい口座では何だかどさくさに紛れて、あっさりと振込みされた金の行方が知れなくなってしまうではないか、という「小さな幸せ」を探し求める小市民的な私の姿勢のせいなのだが、これでは結果的になんだか同じに近かったなあ、と思うのである。でも、今回生まれ変わったこの口座では多分これからはフレッシュな感動が得られるのではないか、と期待される。

しかし、だがしかし。アフィリエイトを始めて2年経ってから初の入金だったわけである。あるに越したことはないのだけれども、時間がかかるものなのだなあ・・・。世の中にはアフィリエイトだけで食っている人々がいるらしいではないか、本当かどうか知らないけれども、よく迷惑メールにそう書いてあるけれども!そういう人はなんだ、どんな手法を用いているのか。法の網をかいくぐらなければいけないのか。高額商品をバキバキに貼り付けて、最早広告サイトと同じようなノリにしなければいけないのか。

まあ、それはないにしても今回の初の入金で、2年かけて5000円稼いだわけである。労働の有り難味をしみじみと感じると同時に、やっぱりCDって売れなくなってきているのかな、と思わせられたりするのである。

と、グダグダ書いて来ているが、要はNag3のリンクからCD買ってくださいね、よほどamazonに憎しみとかを持っていなければ、ということである。こんなギラギラしたNag3も久々だが、医療費問題とか、ガソリン1リットル170円台の世の中なので、是非よろしくお願いしたいものである。

最近鬼のように新譜を聴き倒しているのだが、まとめる時間がなかったりする。だからPale Saintsの「In Ribbons」のことを書きたいと思うのだ。92年発表のセカンドアルバムである。90年にリリースされたファーストThe Comforts of Madnessは、当時のUKバンドバブルとでも形容すべき我が国で熱狂的に迎え入れられ、その全曲つながっているとか、ムチャクチャなまでにフィードバックやら何やらのノイズが覆ってそして暴れ太鼓、でも儚げで美しいメロディ、という展開でいまだに評価が高いのだけれども、女性メンバーが加わり4人組になって初のアルバムであるこちらはイマイチ忘れ去られているようである。確かに上記のようなファーストでの特徴は面白いくらいに姿を消し、代わりにかなり整理された音と物分りの良い美しいメロディ、ゆったりとした演奏、というものが残ってしまったわけで、バブル崩壊後の世の中向けではあったものの、UKバンドバブルに踊った人々はもう聴けなくなってしまっていたアルバムなのかも知れない。今聴くと音の分離とかとくにギターの音色の透明な感じとか、なかなか他では見られないような展開で凄く面白い。しかしジャケの感じとかヴォーカルの弱っちい感じも含め、どこか「薄い」アルバムなのである。その薄さ故に私は何年も突然聴きたくなって、そうそう、こんな感じだった、というのを確認しているのであるが。この後中心メンバーの脱退という大事件を経て、また別バンドのようになってもう1枚アルバムを出すのだが、それは最早別物のような感じであった。だから、ここで聴ける何だか不気味な透明さ加減というのは唯一無二だったのだなあ、と思うと切なくなるがそれは後付けの話である。しかしこの透明な感じ、薄い感じはどう形容すべきなのかわかりえないが、今の時代でもかなり面白く感じられると思うので最近シューゲイザーとかニューゲイザーとか話題だけど、ある程度一杯聴いたしな、とかいう方々はB級の本当に微妙なインディバンドに向っていくのではなく、次に聴くべきはこれなんじゃないか、と。

ってこんなのばっか書いているからアフィリエイト入金に2年かかるんだな、うん。