True Love Leaves No Traces

次の木曜日です。

2008/03/22(thursday) @ CLUB ADD AOBA NU NOISE×EXTRA "DMONSTRATIONS JAPAN TOUR 2008"

SPECIAL GUEST: DMONSTRATIONS(from LOS ANGELS,SANDIEGO), DOUGLAS LEE(from CHINA)

BAND Act: -W-(Waikiki Champions) , runny stools
DJ's: EVOL (LoveRecords), drop (Leaf & Villain),RANBO 

OPEN 19:00~ ADV:2000yen(2Drink) / DOOR:2500yen(2Drink)
・場所はClub SHAFTではなく、Club ADDです。
・日時は日曜日でも火曜日でもなく、木曜日です。

よろしくお願いします!

さて、いつの間にか「空気を読む」という言葉がかなりの勢いで定着した我が国であるが、まだまだ世の中空気を読めない人は多いわけである。

まあ、私の職種がかなり異常な人間ばっかりの職種であるからなのかも知れないが(皆さんも学生だった頃のことを思い出していただきたい)、いついかなる時でも自分の思ったこととか主張したいことを発言することを美徳と考えているような世界だったりするわけである。まあ、そういう方々には可哀想にね、と憐憫の情を禁じえないわけであるが、と同時に、もしかしたら空気を読まない、ということで片付けられていることには実は大事なことが隠されていたりもするのではないか、とか思うわけである。

少なくとも我が職種、というか職場に於いては空気を読めない人は単に読めないだけであるが、他の場合や他の職種に於いてはもしかしたら、自分にとって不都合な発言とか行動を「空気を読めない」とか「KY」とかいう言葉で片付けて何とか丸く収めようとしている輩がいるのではないだろうか。そういう連中こそがこの「アンチKY」な空気を上手いこと利用して世の中自分の思い通りにしようとしている、プチ独裁者共なはずであるから危険である。大政翼賛会を作らないためにも、発言したり、行動したりすべきである。もしかしたら中には「KY=自分に都合が悪いこと」と考えている輩もいるはずである。そういう連中の言いなりにならないためにも、敢えて「KYな言動行動」を取らなければいけないときがあるはずである。この「アンチKY」な時流に騙されて、流されてはいけないのである。

とは言え、私のような職種、職場ではKYは本当にKYな感じなので、それが実は上記の事態よりも深刻な気がしないでもないのだがそういう連中はいずれ勝手に滅びるであろうこの世に「善」というものがあれば、と信じつつLeonard Cohenの「Death Of A Ladies' Man」を聴く。邦題は「ある女たらしの死」という1977年リリースの作品である。Phil Spectorがプロデュースを手がけ、全曲Leonard Cohenと共作しているアルバムでもある。しかも一般的にも本人的にも失敗作と烙印を押された作品でもある。しかし、30年以上経った今となっては逆に、Leonard Cohenの作品としては確かに異色なアルバムではあるかも知れないが、実に楽しめるアルバムなのである。ウォール・オブ・サウンドはなるほど確かにほぼ全編に渡って張り巡らされているし、彼のヴォーカルもいつもとは違い何だか変に力みすぎなきらいは確かにある。しかしそれが言い換えれば他の彼の作品ではあまり見受けられない展開でもあり、実に新鮮でもあるのだった。メロディは相変わらず哀愁のあのメロディラインではあるのだが、それを彩るニューオリンズ風リズムパターンやカントリー臭さなど多彩なアレンジはさすがの職人技でもあるし、実に見事である。まあ世の中30年も経てば色々な価値観も変わるわけで、今聴くには実にもってこいなアルバムだと思うのであった。ただ、まあLeonard Cohenの作品を聴くにあたって、最初に聴くべきアルバムではないことは確かではあるのだが。ちなみにドラムスにはJim KeltnerとかギターにはJesse Ed DavisとかバックヴォーカルにはBob DylanやらAlan Ginsbergなどの錚々たる名前が。