Brigid

昨夜のAOBA NU NOISEにお越しの皆様、ありがとうございました!ANNに於ける初の飲酒は、最終的に1曲毎に私の語りが入る、というグダグダな結果に終わってしまいましたが、楽しんでいただけたのなら幸いです。そして別に素面でも多分、ああいうことしちゃうと思います。

で、こちら、よろしくお願いします!

MELLOW BEATS meets FREE SOUL 2008.5.16(Fri)@SHAFT open21:00 ADV: \2500(Drink別)DOOR: \3000(Drink別)

Special Guest DJ: 橋本徹(SUBURBIA)、山下洋(WACK WACK RYTHM BAND)
DJ: Bossa★Da (SWINGIN' JACK)、MIWA (3*1)、tdsgk (Harlem Shuffle)、tt(Harlem Shuffle)
SWEETS: Cafe SUNNYDROPS

こちらは仕事後なので、おそらく10時前後かなあ・・・。

モーニング娘。の「4th いきまっしょい!」というアルバム4th いきまっしょい!には「初めてのロックコンサート」という曲がある。このアルバムは総じて名曲が多いのだが、この曲はごっちんソロ曲で、タイトルとは裏腹なクールR&Bトラックでなかなかの佳曲である。是非ご一聴を。

という話をしたいわけでもなく、初めてのロックフェス体験を日曜日にしたのであった。荒吐ロックフェスというものの2日目に、まあ家族サーヴィス的な色合いも強いのだが行ってみたのであった。とても面白かったのだが、とくに印象的だったのは佐世保バーガーであった。1個1000円、というハンバーガーに対する価格設定とは思えない大胆な価格にも度肝を抜かれたのだが、これは凄かった。給食に出てきた豆パンなみの大きさのバンズにハンバーグやらベーコンやらチーズやら目玉焼きやらレタスやらトマトやら、もう兎に角これでもかこれでもか、という勢いで具が挟まっているのである。でも、バンズが柔らかいのでさほど食べにくくはなく(あくまで「さほど」の話であるが)、実に美味しかった。そしてそのヴォリュームが凄くて、夜まで何も食べなくても済むくらいの腹持ち具合であった。あれは物凄い衝撃的な体験であった。後で知ったが、何だかキャラクターがあるらしく、それをアンパンマンで御馴染みのやなせたかしが書いているらしく、それもまた、何だか凄い話であった。ここ最近あれを超える衝撃はなかった。

あ、ライヴも見ました。曽我部恵一バンドは、無駄な勢いありまくりのステージングと荒っぽいギターがガリガリ鳴る演奏とホロッとくるメロディに泣かせられた。なんかスカパーとかでよく見ていたのだが、あの勢いは本当に凄い。私よりも年上の人とは思えないくらいであった。Mass Of The Fermenting Dregsは凄く狭いテントでメンバーはほとんで見えず。それ以上に暴れたいだけ、みたいなガキ共が平和な顔して前の方で大暴れしてて大層閉口した。いや、ライヴの楽しみ方は人それぞれだから良いんだけど、何もさあ、あんなに何回も何回も体当たり繰り返さなくても・・・、と。Flying Kids佐世保バーガー食べながら見たのでさほどの感想はなし。ただ浜崎氏がバブルガムブラザーズみたいになっていた(ような気がした)。ゆらゆら帝国は私の横が通路になってしまっていて、移動者にどつかれながら見た。メジャーファーストと最新作からのみ、みたいな潔い選曲が全くフェスにマッチしていなくてびっくりしたが、とても格好良かった。何だかやっぱり異形のバンドである。5年位前に見たライヴも爆音で凄かったが、今回も多分ステージ近かったら耳死んだだろうな、という物凄い音塊であった。Original Loveはまあ、軽く見ようか、と思っていたらいきなり「接吻」でこれは大変なことになるのでは、と。案の定新旧取り混ぜた実に良い選曲で、実に堪能できた。「Body Fresher」の新しいアレンジがとんでもなく格好良くて、唖然としたのであった。田島貴男の変な動きも健在で素晴らしかったが、ギターの木暮晋也が凄く良かった。前髪長すぎるし。その後原田知世を見るが、物凄い人の数で辛かった。最新作の穏やかな世界がそのまま野外で再現されていて素晴らしかったが、Frictionのために涙を飲んで移動。Frictionは気づいてみたら結構前の方で見てたが、とてもベースとドラムスだけとは思えない音圧でびっくりする。高音もしっかりベースで出ていて、しかもベースのフレーズは鳴っているのにRECKは違うフレーズを高音で弾いている、という光景はなんだか衝撃と同時に新しいテクノロジーのお陰でこういう編成でFrictionは復活できたのだなあ、としみじみする。Roy OrbisonのようになっているRECK先生はとても格好良かった。ドラムスの中村達也も凄いのだが、ちょっと手数多すぎで落ち着いて聴けないなあ、とか思った。しかし、それはとてもKYな発言だと思うので控えたい。観客も彼目当ての人が凄く多かったみたいだし。そして最後にはお付き合いでJun Sky Walker(s)をちょろっと見るが、昔全然ピンと来なかった曲が今では普通に沁みてくるのに驚いた。でも、多分それは懐メロ的な感じ方なのであろう。

ということで結構楽しめた初フェス体験であった。ビールも2リットルくらい飲んだし。また面子によっては行っても良いかな、と思うのであった。今回はFrictionとか原田知世とか、地方に住んでいるとなかなか見る機会のない方々に心惹かれたわけであるが、この調子で毎年面子が揃うのだったら面白そうだなあ、と。

で、昨日はあまりに一日中夜まで狂乱の音楽日を過ごしてしまったので今日は穏やかにSharron Krausの「The Fox's Wedding」を聴く。私は彼女はEspersの女性陣と一緒に古典フォーク(まあトラッドというのか)をカヴァーしたアルバムLeaves from Off the Treeが大好きで、今作も聴いてみたのである。リリースはDutroレーベル、ということでまあCurrent 93絡みのレーベルからのリリースである。David Tibetの周りは最近フォーク人脈がしっかりと築かれているんだなあ、ということをまざまざと認識させられる感じである。ということでこのアルバムも非常に穏やかな空気に包まれた作品である。打楽器類は一切なく、ごくごくシンプルな楽器編成で素朴にオリジナル曲中心で聴かせてくれる。とは言え、一瞬彼女の声がきえええええみたいな感じになったりして、内に秘めた何か深いものは端々から感じられたりもするので、一筋縄ではいかない。16世紀の曲のカヴァーが1曲入っているが、そういうクラシカルな空気感も全体に漂っていて、ちょっと落ち着かない感じも上記のようにはあるのだが、概ね穏やかでゆったりと聴ける作品に仕上がっているのであった。ここ最近の怒涛のスケジュールの日々にはちょっとした清涼剤のようなアルバム。