Morningrise

MELLOW BEATS meets FREE SOUL 2008.5.16(Fri)@SHAFT open21:00 ADV: \2500(Drink別)DOOR: \3000(Drink別)

Special Guest DJ: 橋本徹(SUBURBIA)、山下洋(WACK WACK RYTHM BAND)
DJ: Bossa★Da (SWINGIN' JACK)、MIWA (3*1)、tdsgk (Harlem Shuffle)、tt(Harlem Shuffle)
SWEETS: Cafe SUNNYDROPS

よろしくです!

ところで今日夜8時過ぎから突然携帯電話が圏外になってしまって、それはもうこの上なく焦った。

金は払っているはずだ。遂にぶっ壊れてしまったか。いやいやソフトバンクの姑息な手段のせいで毎月毎月支払う形で端末を2年近くに渡る月賦で買ったのだから、あと1年以上はしっかり使わないと法外な額を請求されてしまう。だから壊れられては困るのだ、とか焦って夜9時近くに家の電話から、まだ開いているソフトバンクショップに電話すると「電波障害が起きていまして」とのこと。しかしPCからソフトバンク携帯である同居人に送ったメールには同居人からしっかり返信来ていたし、実は今通じていないのは自分の携帯だけではないのか、ゴルゴ13みたいに巨大な陰謀を回りに張り巡らされてしまったりとか、何か自分を巨大な陰謀が取り巻いているような気がしてきて気が狂いそうになった。

否、オーヴァーすぎるかも知れないが、それに近い気持ちになったのは確かである。この携帯不通の間に重要な電話やメールが来ていたらどうしよう、とか焦って何だか汗をかいたりしたのであった。それを携帯依存症とか笑いたくば笑え。こちらは不義理を他人に働いてはいけない、とやきもきしていたのである。世界的に禁止になったらそれはアリなのかも知れないけど、ここまで自分の携帯の番号とかアドレスとかが広く知れ渡った今の状態では、携帯なしで暮らすのは到底無理な気がする。それは依存症なのだろうか。そうしたら多分、携帯を持っていて、誠実に生きようとする人は皆携帯依存症、とかいう言葉で片付けられてしまうのであろうか。不条理な世の中である!

と謎の方向に矛先が向いて訳分からなくなりそうだからSlowdiveの「Catch The Breeze」を聴く。現Mojave 3とかMonster Movieとかのメンバーが90年代初頭にやっていた、所謂1つの「シューゲイザー」的音楽のバンドである。今朝髭を剃っていたら猛烈に聴きたくなってしまいまして、ええ。しかし90年、91年、92年辺りのCreationレーベルにはハズレがなかったなあ、としみじみ思い出したりした。ところでこのアルバムであるが、CD2枚組のコンピレーションである。初期のアルバム未収(その後コンピが出たが)シングル3枚から美味しいところ、そして3枚のアルバムからこれまた美味しいところ、そして93年に出たアルバム未収シングルからも、とCreation時代の彼等の姿を知るにはもってこいのお得盤である。実は解散後にアメリカのレーベルからソノシートが出ていたりするのだけれども、まあ、それは置いておこう。こうして聴いてみると深いギターのレイヤーに儚い女性ヴォーカル、というCocteau Twinsのもうちょいバンドっぽい感じがモロな初期から段々男性ヴォーカルも頭角を表してきて、アンビエントのりながらダンスビートを導入した果てにアクースティック主体の音作りになる、という実にやりたい放題のバンドだったのだなあ、ということがしみじみと分かるのであった。初期シングルの衝撃は言うまでもないのだが(当時はMy Bloody Valentineの「Tremelo EP」とか出て盛り上がってたし、Chapterhouseの「Pearl」には女性ヴォーカルのRachelが参加してやっぱり盛り上がってたなあ、この辺りの音は)、ソングライティング的にも、更にはEnoまで引っ張り出してきた音像の緻密さに於いても、やはりセカンドアルバムの「Souvlaki」辺りがピークだったのかなあ、とかやはり思わざるを得ない。でも今こうやって聴いて思うのだけれども、似ている音、というのがあんまり思いつかない。そりゃあCocteau Twinsとか、シューゲイザーもの、とか連想される音はあるかも知れないのだけれども、こうしてトータルで聴いてみると、やはり他にはこんな音、なかったよなあ、と思うのであった。ということで今更偉大さを再確認してしまって、今更Slowdive再評価ブームが巻き起こっている私なのであった。