Diamonds, Fur Coat, Champagne

昨夜のAOBA NU NOISEにお越しの皆様、どうもありがとうございました。ZU、凄く良かったなあ。音にあれくらいの勢いがあれば人生、どんなことがあっても乗り切れるのではないか、と無責任にも思いました。あと、EVOLのDJはEVOLの2人とも、やりつくした感のあるプレイでした。あれくらい悪虐の限りを尽くすと逆に今後の人生はとても優しく生きれるのではないか、と思いました。

そういえば髪の毛を4ヶ月くらい切っていないのではないか、という禍々しい思いがしている。これは多分事実である。昨年の11月に切ってから一度も鋏を入れていないのである。

私の場合素直な直毛なので頭全体がヴォリュームアップ、みたいな事態にはならないからついつい見過ごしがちなのだが、結構平気で伸ばしてしまうのである。大体平均して3ヶ月くらいは伸ばしっぱなしである。しかし今回は昨年の11月にかなりがっつり短くしたお陰で3ヶ月の時点では全く気にならなかったのである。ところがここ最近襟足が首にちくちくちくちく刺さってなかなか落ち着かないのである。

思えばこんなに襟足にちくちく、なんて経験はないものだから、多分4ヶ月くらい髪の毛伸ばしたというのは人生に於いて初の出来事なのかも知れない。もうこうなったら伸ばし続けて襟足がどうこう、とかいうフェーズを超越してやろうか、とも思うのだがどうにも今就いている仕事が結構そういうのってナシかもな、という職種だったりするので切らなければならないだろうなあ、という気がしている。

そうなったらそうなったでいつ切りに行こうか、否その前に美容院に予約の電話を入れなければ、とか考えているうちに及び腰になっていくのであった。しかしここで引いてしまうと切れるタイミングを思いっきり逃してしまうことになるので、明日電話する。するって言ったらする。こうでも宣言しておかないと一生しなさそうである。

こうして考えてみると、直毛故にもしかしたら自らの怠惰な傾向に拍車がかかっているのではないか、とか思えてくるのである。人間、何がどのようにお互いに作用するのかわからないものだなあ、と齢33にして思う春の夜であった。

Suicideの「The Second Suicide Album」を聴く。1979年にレコーディングされたタイトル通りのセカンドアルバムである。Suicideと言えばジャケも含めてファースト、という意見が大多数を占めるだろうし、それはそれでとても当然のことではある。しかしこの若干リズムパターンが多様化し、衝撃的なまでに簡素だったファーストから比べると結構ふくよかな音色が増し、どこかポップになった印象がある。そう、ファーストに衝撃を受けたのはあの極端なまでに素朴な音色と音数でとんでもなくアグレッシヴなことをやっていたからであって、その点こちらのセカンドに於いて衝撃度が低くなるのは当然と言えば当然なわけである。しかしその代わり、こちらのセカンドでは更に音楽的な広がりが見られ、声とシンセ、という基本線は守られているもののより完成度は高いわけである、曲の。だから実はこちらのアルバムを聴くことの方が個人的には多いかも知れない。曲もかなりメロディアス(まああくまで比較的、であるが)な片鱗を見せていてそのチラリズムがまたたまらない。Alan Vega先生の声にかかるエフェクトも若干重厚さが薄れ、そう、「人間Suicide」の姿が垣間見えるアルバムである。ちなみにプロデュースはThe CarsのRic Ocasekなのであった。とか色々書いているが要は「Dream Baby Dream」が入っている時点でこれは必聴作なのではないか、と。