I Heard Her Call My Name

2008/03/25(Tue) -W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE+ZU Japan Tour"@SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:2000yen(2Drink) / DOOR:2500yen(2Drink)

Guest BAND act: ZU, にせんねんもんだい
BAND act: -W- (waikiki champions), runny stools
Guest DJ: Casin (Gift Gimmick)
DJ's: EVOL(LOVE RECORDS), Masaya Omote

The Velvet Undergroundの「White Light / White Heat」を聴く。セカンドアルバムである。VU史上最もハードなアルバムとして名高い作品ではあるが、確かにその通りである。そして私が最も好きな作品でもある。リーディングの曲があったり、それも含めて長尺曲が3曲もあったり、という点に於いて聴き手にもハードな作品なのかも知れない。ギターの音量はとんでもない、信じられない激烈さでこっちに突撃したり、そう、全体的に突撃してくる音楽である。何かもしかしたらここに収められたのは偶々のヴァージョンなのであって、これ以外にも違う解釈での演奏がたくさん想像できるような、そういう曲ばかりでインプロヴィゼーション的な色がかなり濃い。多分そのような自由度が高いところが何度聴いても全く飽きずに、それどころか聴く度に新しい発見があることの理由なのではないかと思うのであった。まあ極めつけの「Sister Ray」が入っているだけで名盤なのでもあるけれども、ジャケットどおりの漆黒具合が徹底されていて、それ故にとても自由なのに統一感がある、という不思議な感触を与えているのであった。この後にJohn Caleが抜けてしまうことを考えると、沸点に達したバンドのテンションが上手く捉えられている、パンパンに膨れ上がった緊張感の漲る名作。