Candy Says

2008/03/25(Tue) -W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE+ZU Japan Tour"@SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:2000yen(2Drink) / DOOR:2500yen(2Drink)

Guest BAND act: ZU, にせんねんもんだい
BAND act: -W- (waikiki champions), runny stools
Guest DJ: Casin (Gift Gimmick)
DJ's: EVOL(LOVE RECORDS), Masaya Omote

よろしくです!EVOLCDもつけます、一人一人違う内容の奴を。お楽しみに!

ところで一回の食事でご飯とスパゲティとお好み焼きが出てきたりしたら貴兄貴女はどうする?

しかもその前の食事でカレーライスとたぬきそば、という組み合わせだったりしたらどうする?

そりゃあ最近ではラーメンに半ライスをつけて、とか食べられるようになった私ではあるものの、さすがにここまで攻め立てられると些か引く。多分主食と考えているものがこうも並列して出てくると、どちらを本当の「主」食と考えて良いのか、頭の中で混乱が生じるのであろう。もともと器用な方ではないので、そこら辺の認識に混乱が生じてしまって、その結果引くのだと思われる。

だから私としてはこういう献立を組む、という発想が全くわからず、逆に人間の奥深さに触れた思いである。

The Velvet Undergroundのサードアルバムを聴く。John Caleが抜けてしまった後の作品である。これがやっぱり不思議な味わいの、とても優しく響く作品である。なんか前作で頂点に達したパワーがすぽん、と消えてしまったかのような、甘い虚脱感が漂う作品である。ギターのカッティングが物凄く格好良い「What Goes On」にせよ「Beginning To See The Light」にせよ、多分以前だったらもっと激烈な感じだったんだろうな、という気はするのだがこの作品に於いては、非常にバランスの取れたテンションが見受けられるのである。まあライヴでとんでもないヴォリュームでギターが切り込んでくるヴァージョンもあることにはあるのだが。そして美しいメロディを持ったバラードナンバーが、本当に美しい曲を美しく残すためだけに録音してみました、的な勢いで収められているのであった。謎曲もあるが、それとて以前のような混沌の渦巻く感じではなく、整理された感じの出入りが多い曲、という印象になっていて、やっぱりそれまでの作品とは明らかに違う印象を与える作品なのであった。良い意味で抜け殻感の漂う1枚である。しかしその抜け殻には、おそらく誰にも到達できないほどの凄味と優しさがびっしりと(抜け殻のくせに)詰まっているのであった。