I've Forgotten What It Was In You ( That Put The Need In Me )

2008/03/25(Tue) -W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE+ZU Japan Tour"@SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:2000yen(2Drink) / DOOR:2500yen(2Drink)

Guest BAND act: ZU, にせんねんもんだい
BAND act: -W- (waikiki champions), runny stools
Guest DJ: Casin (Gift Gimmick)
DJ's: EVOL(LOVE RECORDS), Masaya Omote

よろしくです!EVOLCDもつけます、一人一人違う内容の奴を!

さて昼にラーメンを食べてお会計したら、レジの女の子に「午後のお仕事もがんばってください!」とか声をかけられたのだった。こういう何気ない一言は人を幸せにする。何気ないからこそ、とても心に響く。

たまに人間というのは物凄く落ち込んだり、塞ぎこみがちになったりするものである。多分そういうのは別に自分では認識していなくても「この世に自分しかいない」とかそういう孤立している心境のようなものが多かれ少なかれ、姿を変えて形を変えて、私たちの心にのしかかったりしていることなのであろう。幸いにして一時期の落ち込みほどには大変なことにはなっていない私ではあったが、上記のようなラーメン屋の女の子の発言とかは「少なくとも自分のことを気にかけてくれる人がいる」と言う、見えにくくなっていた事柄にこちらの目を向けさせるのに十分な、とても響く言葉であった。

もしかしたら従業員の教育の中にそういう風に声をかけろ、というのが含まれているのかも知れない。それでも構わない。いずれにせよラーメンも美味いし、良い教育をしている店だなあ、と株も上がるものである。もしかして、失業しているのにスーツ着て昼飯食って、午後は公園で過ごそうか、とか考えている人にだったら思いっきり逆効果を与えかねないかも知れないのだが、それはまあ、稀な例と考えたい。

ということで、ほんのちょっとの一言でも人の心に大きな影響を与える、ということの良い例を私は体験したのだった。

とか言って綺麗に終われば良いのだけれども、私の場合どうしても、絶対あの女の子は自分に気があるに違いない、という勢いで妄想が始まったりするものだから手に負えなかったりするのである。多分あの言葉は、数多いる客の中でも私にしかかけていないはずだ、とかそういう思い込みがオーヴァードライヴしてしまうのであった。次行って、またあの女の子がいたら何かが起きそうな予感だぜ、みたいな。

多分ね、私はこのNag3をマジメにまとめることができるほど大胆ではなく、やっぱり基本シャイなんだな、うん、と何だか病気っぽくてヤバイがMaria McKeeの「Maria McKee」を聴く。元Lone Justiceの彼女の89年のファーストソロアルバムである。このアルバムジャケットのポートレイトから想像する音は人それぞれなのだろうけれども、決して悪い内容ではない、ということをこちらに思わせるに足るジャケットである。Mitchell Froomがプロデュースして、Richard ThompsonやらRobbie RobertsonやらJim KeltnerやらMarc Ribot(さっき気づいた)やら、豪華メンバーが参加した作品である。ゲストだけでもかなり間違いない作品だが、このファーストソロでは、最早爽快、と言っても過言ではないほど伸び伸びと歌っている様が印象的な風通しのよい作品である。端正な側面も残しつつ、ちょっとラフなところも見せ、且つささやかなカントリー風味も相俟って、あっさりとしているのにとてもコクのある内容である。メロディの良さも何も言うことはなく、彼女のたまにやんちゃっぽくなるヴォーカルとの相性も抜群である。何だか開放感に溢れた作品で聴いていると、何か雲が晴れていくような気分になるものである。この後の作品も、Geffen時代の2枚のアルバムとか本当に大好きなのであるが、バランスよくまとまっている感じ、そして爽快感、という点に於いてはこのデビュー盤が一番かも知れない。というか久々に聴いたら若干R&B風な色もあったりして新しい発見があったし、更には何だか泣けたりしたのであった。