Today's Lesson

2008/03/25(Tue) -W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE+ZU Japan Tour"@SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:2000yen(2Drink) / DOOR:2500yen(2Drink)

Guest BAND act: ZU, にせんねんもんだい
BAND act: -W- (waikiki champions), runny stools
Guest DJ: Casin (Gift Gimmick)
DJ's: EVOL(LOVE RECORDS), Masaya Omote

よろしくです!EVOLCDもつけます、一人一人違う内容の奴を!

ところでアボカド、とかって全然昔は馴染みのない果物、と言うか野菜ナンバーワンだったが、最近は暇さえあれば、と言うかことあるごとに食している。

いまだにこのアボカドの魅力がよくわかっていないのかも知れないのだが、味わうには淡白すぎ、単なる彩りとするには食感やら何やらが存在感あり過ぎである。単体で食べる、と言うよりは何かと合わせて、という食べ方が圧倒的に多いと思うのだが、それにしても「あ、アボカドだ」とわかるものの、明確に「これがアボカドのポイントである」といまだに指摘することができない私である。

しかし好きなことに変わりはない。そこで料理に使おうと近所のスーパーに買いに行ったりもするのであるが、これがなかなか難しい買い物なのである。食べごろの色やら柔らかさを示すステッカーが貼ってあるのだが、大体にして買ったその日に使うには若干色が青すぎてどうやら固そうなものばかりが残されていたりするのである。かと言って使う2日前に「アボカドを!」と目指して買いに行ったり、というのもなかなかないかと思うので、そうなると機動力を駆使して3軒くらいスーパーをハシゴして求めなければならない羽目に陥ったりするのである。

で、3軒目くらいでやっと食べごろステッカーに色が近く若干柔らかめのブツを発見して喜び勇んで帰宅して切ってみたら、その食べごろステッカーとほぼ同色の部分は傷んでいてかなり切り落とさなければならなかったりで、怒り心頭になったりもするものである。

ガンガンに火を通す料理だったらば、多少固め、というか青い方が崩れずに実に美味しいものだが、なるべく生に近い状態で使いたい時に限って、そういうハズレにぶち当たったりするから、まだまだ世界は冷たすぎる、というか修行が足りない、というか。

いずれにせよ精進しなければならないであろう、アボカド道を、ということでNick Cave And The Bad Seedsの「Dig, Lazarus, Dig!!!」を聴く。3年強ぶりの新作である。しかしこの間にはライヴDVD×2+ライヴCD×2、というセットやらサントラ2種、そしてGrindermanGrindermanのリリースがあったりで、齢50あたりにしてNickさんの勢いはとんでもない。で、このBad Seeds名義では久々のスタジオ作もかつてない感じに溢れている。思えば前作の2枚組Abattoir Blues/The Lyre of Orpheusが、かなり濃密な、もう彼のピークのような作品だったことを考えると別動隊のGrindermanに於ける荒っぽいロックンロールは良い気晴らしになったんだろうな、とは思えたのだが、本体もかなりGrindermanに近いざっくりとストレートでシンプルな作品になっているとそれはそれで驚かされるものである。Grindermanと同じプロデューサーだし、曲によっては編成がモロにGrindermanだったりもするわけで、なるほどと頷ける作品である。ここ最近のNickさんの作品はメロウな歌ものの充実度がかなり高かったわけだが、ここでは結構ざっくりとしたバックで、素直に歌うロックンロールナンバーが多く聴けて実に新鮮である。逆に良い感じで力が抜けているような感じで、とても新鮮である。唯一気になるのがピアノのConway Savageの影の薄さで、ライヴでは多分大活躍なんだろうけれどもここでは鍵盤はNickさんやら他の人がやっていて、ちょっと心配である。しかししっかりとメンバーとしてクレジットされていて写真にも写っているので大丈夫であろう。そう、これまでのBad Seeds名義での作品に比べるとふり幅が小さく、そのなんだかサラッとした佇まいが凄く魅力的な作品なのである。Nickさんのヴォーカルも意外なことに結構叫びやら大炸裂は抑え目で、そこら辺がバックのラフな感じとバランスが取れていて何だか全く新しいバンドの作品のような印象さえ受けるのであった。元々アルバムを出すたびに自らのキャリアをリセットしていっているような人ではあるのだけれども、今までにないリセット具合、というか新たなスタートの予感の名盤である。