Espelisoun D'uno Ribambello D'evenimen Espetaclous Valentin Bilot

tdsgk2008-02-13


告知です。次の日曜日です!

2008/02/17(SUN) -W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE"@SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:1500yen(2Drink) / DOOR:2000yen(2Drink)

BAND act: -W- (waikiki champions), runny stools
DJ's: EVOL(LOVE RECORDS),TASHI-ROCK (AFTER DARK),drop (Leaf & Villain)

多分、いつもの強烈な夜をまたまたお送りするイヴェントになるかと。お待ちしております。

今年のテーマは「自分をあきらめる」でいこうと思うのだった。あららなんてネガティヴな、と早合点されては困る。そういうことではないのである。

多分明日の貴方貴女は、もしかしたら自分が思う以上にダメになっているかも知れない。だからそんな明日のダメな自分を、まだそれほどダメになっていない今日の自分で支えよう、という実にポジティヴなことなのである。

だから、明日の自分のために明日の持ち物は今日のうちに揃えておく、とかそういう細かいことを積み重ねることが大事なのだと思う。そういう意味では「自分を信じない→だから早めに手を打つ」という未来に向けてのポジティヴな宣言なのである。たとえばもしかしたら明日になってボケてしまう、というか色々忘れてしまうような事態になるかも知れないから今日のうちにメモを取る、とか色々そういうことをしていく、ということなのである。

最近どこでも「自分を信じる」、というメッセージは垂れ流され続け、それはそれで聞こえは良いのだが、それのせいで「無理なこともできるべ」と思い込んでしまってダメになって転落、とかいう悲劇が繰り返されるのだと思うし、能力のない連中ほど自分のことを信じていて、お陰で周りが迷惑、とかそういう悪循環を生んでいるのである。だから「自分を信じる」とか正面切って宣言したりアドヴァイスしたりしている連中は、その言葉の本当の重みを認識しておらず、そしてその言葉を発することによって責任を全て放棄しているということすら認識していない、という点に於いて重罪を犯していることを自覚せねばならないはずである。

何か自分を信じすぎて傲慢になっていることに気がつかない連中を見るにつけ、じゃあ私は「自分を信じない」という方向で行こうという決意を新たにするのであった。

どうやらまたまた虫の居所が悪いらしいのでZNRの「Barricade 3」を聴く。76年リリースのファーストアルバムである。これは甘い皮の中に何だか物凄くごっつくて苦い実が入っている果物のようなアルバムである。元々Barricadeなる即興集団に在籍していたメンバーを中心に結成されたフランスのグループであるが、非常に感触としてはほんわかしている。エレクトリック室内楽のような、シンセがぽわんと漂い、ピアノがポロロン、と鳴らされ、たまに声が入り管楽器が入りギターが入りパーカッションが入り、ということで断片的ではあるが叙情的な感じが全編を覆う穏やかなアルバムではある。しかし何とも居心地の悪い感じを受けるのである。それははまるべきところに何もはまっていないような、そういうむずがゆさを覚えるような感覚であって、印象としては非常に甘いのに、何だかずーっとアルバム1枚通して聴いていると、何だかこう、あー、と叫び出したい衝動に駆られるようなアルバムである。あくまで表面上は大層穏やかなのである、まるで静かな夕暮れ時の海を眺めているような。しかし非常に落ち着きを失わせるような、落としどころの見えないアルバムでもあるのだ。ちなみにジャケットはCaptain Beefheartさんによるデッサンなのである。ここら辺の不気味な邂逅も何だかこのアルバムを象徴しているように思えるのであった。何だかこう書いてしまうといかにもトンデモアルバムであるが(まあトンデモはトンデモなのだけれど)中毒性が高くて久々に聴いたら半端なくリピート再生してしまう私なのだった。

というか実に許しがたいことにamazonにはないようなので画像だけ貼っておきます。そして購入はhttp://www.locus-solus.co.jp/でどうぞ。