Ready For The Floor

告知です。次の日曜日です!

2008/02/17(SUN) -W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE"@SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:1500yen(2Drink) / DOOR:2000yen(2Drink)

BAND act: -W- (waikiki champions), runny stools
DJ's: EVOL(LOVE RECORDS),TASHI-ROCK (AFTER DARK),drop (Leaf & Villain)

今月は最終日曜日ではないのでご注意を。そしてEVOLはいつもどおり(多分)ながらも多分進歩(EVOLution)しているはずなので是非遊びに来てください。あ、退化かもしれませんが。

昨日は夜7時くらいから地上波テレビでアニメ「ヤッターマン」を見た。ちなみにそんな時間にテレビを、そして地上波を見るということは実に稀な機会であるということをお断り申し上げておく。別に大したことではないのだけれども。

元々の「ヤッターマン」は幼少のみぎりに見ており、またごく最近もスカパーで見ていたのでそんなにブランクが開いていたわけでもないのだけれども、オープニングの時点でその画面の凄さに衝撃を受けたのであった。そして本編を見たらば、まあ若干アイちゃんとかその他女性登場人物に「萌え」入ったんじゃないか、とかはあるのだが、それより何より、以前のヤッターマンのアニメとは動きが、色の輝きが全然違う。何だか色彩が煌くような、そして動きも実になめらか過ぎて物凄くびっくりしたのであった。

しかし、それってもしかして、別に今の「ヤッターマン」が特別というわけでもなくて、今のアニメ的には実に極普通のことなのか、と思い至ったのである。何せ最近見ていたアニメってスカパーでの「トムとジェリー」と「元祖天才バカボン」の2つくらいしかないわけで(それとオリジナルの「ヤッターマン」くらいか)、いずれにせよ余裕で30年から50年程度前の作品だったのである。そりゃあ、ねえ・・・。何だか技術の進歩の凄さに感嘆すると同時に、己の、時流との隔絶ぶりにため息1つ、なのであった。

だがしかしHot Chipの「Made In The Dark」を聴くのだ。新作である、いつの間にやら夥しい数のリミックスだのDJ業だのでぶっちぎりの注目アクトになっていた彼等のサードアルバムである。昔DFAから出た音源を聴いていた程度の私としては、あららら、という感じなのだが。で、このアルバム、何だかもうこういうのっていい加減良いんじゃないかなー、とか思っていた私に思いっきり反省を促すド傑作なのだからたまらない。いや、何か「旬」な音って最近では凄く賞味期限が短くなってきているような気がするので警戒していたのだが、これは絶対に長く聴ける強度を持った作品なのである。エレポップとか形容される彼等であるが、勿論ビートの強靭さは半端なくて、しかも単なる4つ打ち基調だったら飽きるよな、とか言っていたら普通に彼等流レゲトンから何から、ヴァラエティ豊かなダンスビートのオンパレードで飽きるわけがない。そして全編ビシバシのエディットは凄まじくて、と音圧から強度までも含めてまずは圧倒される。しかしそれよりも何よりも曲が良いのだ。いわゆる伝統的な、普遍的な「良いメロディ」ではなくて「この音ならではの良いメロディ」(伝わるだろうか)の楽曲が目白押しで、スロウなほぼピアノだけみたいなソウルバラッドみたいなナンバーも浮つかずにしっかりとしている。またねえ、この声が、美声なのである。ブルーアイドソウル風ってわけでもないのであるが、私としてはOMDを思い出すような、これもこのバッキングならではの美声である。つまり必然的な音に必然的なメロディが乗っかり、それを必然的なヴォーカルが歌うわけだから間違いないのである。というか何故か知らないがこのアルバム、1曲毎に次はどんなのかな、というワクワク感が増幅してしまって、何だか20年くらい前に全米ヒットチャートとか全英ヒットチャートをエアチェックしてはテープで繰り返して聴いていた頃のワクワク感まで思い出す羽目になってしまったのには参った。多分色んなとこでも話題になって多くの人に聴かれるアルバムだろうと思うのだけれども、個人的には何だか上記のような気持ちまで戻らされてしまうような、そういう音楽の魅力というか楽しさというか、を感じることのできるアルバムだと思うのだった。