To Here Knows When

tdsgk2008-02-10


昨日は珍しく、そして柄にもなく洗車なぞしてしまったお陰で大雪を降らせてしまいました。ご迷惑をおかけした方々に深くお詫び申し上げます。

Japancakesの「Loveless」を聴く。おや、My Bloody Valentineではないのか、と思われた方々は鋭い。あの名作の全曲丸々カヴァーなのである。いやーこんな事態が起きるとは、元々のアルバムを買った17年前には思ってもいなかった。そして「Loveless」の次のアルバム、というものをこんなに待たなければならない、とはもっと思ってもいなかった。ってさあ、17歳の時に「Loveless」買って、それから17年って・・・。で、このJapancakesであるが、全曲インストカヴァーである。かと言ってなーんだ、となってはいけない。ヴァイオリンやスティールギターやキーボード等を使って全曲カヴァーしているのだが、これが一周して何だか物凄く美しいのだ。最早フィードバックが入ってなきゃダメ、とかいう方には全くおススメできないのだが、そういった微細な要素に関係なくあのアルバムが好き、という方は絶対興奮できるはずである。この「Loveless」は、あああのアルバムってメロディがとんでもなく美しくたゆたっているアルバムなんだなあ、という何層にも重なっているとんでもない音のレイヤーのせいで実は無意識に気づいていたのかも知れないけれども、見逃しがちだった事実を私たちの目の前に突き出してくれているのである。しかも音作りが全く違うのに、しっかりと元々の「Loveless」の空気感が漂う、という奇跡のアルバムである。いや、私もそりゃあ笑えるのかな、とか思って買いました、はい。そしたら大号泣です。原曲を生かしながらもしっかりと自分等の乾いた音にしてしまっているJapancakesって実はとんでもないバンドなのかも知れない、ということまで思い知らされる1枚。