Please

今日有線で飯島真理の「愛・・・おぼえていますか」を久々に聴いたのだった。とくに思い入れがある曲でもないし、別にマクロスに興味があったわけでもないのだが、何故かよく覚えているものである。で、聴きながら、そういえば彼女はKate Bushが好きだったなあ、と思わず納得してしまったのであった。とくに後半、これはもうKate Bushそのものである!

とか人間、何の役にも立たないことを考えながら過ごしている時間は1日とても長いと思う。こういう時間をもっと有意義に自分のパフォーマンス向上の手段とか好かれる上司になろうとするために必要なことなどを考える時間に費やしたら、それはそれは完璧な人間が出来上がっていくのではないだろうか。

というか、本気でそういう風に目指しているような人間が最近世の中凄く多いように思えて、気持ち悪い。それこそが時間の浪費になっていることに気がついていないだけ、それまでの人生の時間を無駄にしているというものである。初手から才覚がない、ということに気がついていないだけ無駄に無駄を重ねているというものだ!

今日も虫の居所があまりよろしくないらしい。ということで私は有意義にThe Bolshoiの「Lindy's Party」を聴く。87年のサードアルバムである。今時こういうの聴いて盛り上がる人間もあまりいないんだろうなあ、という覚めは私の中には常にあるのだけれども、それでもやっぱり興奮するのである。実は当時はこっちの方まではフォローできておらず、聴きたいなあ聴きたいなあ、という思いは当時のままで持っていたのだけれども、去年の年末に1枚500円程度でLPを発見して全部大人買い(3枚しかないのだけれども)してやっと聴けたのであった。何でも微妙に再結成とかしているらしいのだが、Beggars Banquet期待のバンドだったのである。初期はEcho And The Bunnymenとかを引き合いに出されるような、所謂ネオサイケとか言われてしまいそうな感じのいかにも音だったのであるが、それ以降スケールアップしていって今作に於いてはフェアライトやら何やらまで駆使して結構壮大な感じである。ということはつまり、今になってみるとなかなか聴ける人は少ないのではないか、という当時よくあった「UKギターバンドが色々過剰に導入して(主にシンセ類)何だか瑞々しさが失われてしまったシンドローム」の一部でもある。しかしそれでもこのバンドは何かヴォーカルが半端にクセのある骨ばった感じで、しかもアレンジは若干アレな感じがしないでもないのだけれども、それに負けぬ曲のポップな力強さがとても功を奏していていて、ギリギリ今でも聴ける音なのではないか、と思う。私としては大好物の音なのだけれども。何だかこのドラマティックな感じはある意味このバンドの到達点をしっかりと示しているような気がして、実に充実したアルバムである。こうして聴いてみるとこの半端にシーケンサーが混じった感じとキレのあるファンキーなベースが絡む曲群などは実はダンサブルなのではないか、フロア映えするのではないか、とかそういう思いもリリースから20年以上経つと思えるのであった。出会えて良かったバンド、そしてアルバムである。