Stormy High

私は某ソフトバンクの携帯電話を使用しているのだが、よく落っことす。見事に落っことす。車から降りる時とか、ポケットから電話を出した瞬間とか、よく落っことす。一週間に一回くらいは落としているような、そういう気がする。

携帯電話だから携帯しなければならないわけである。ということはそういう事故のリスクは高くなるのである。水没、とかだったらもう一発でアウト、ということがはっきりしているのだが、落下による衝撃は多分じわじわと私の携帯電話を蝕んでいくことであろう。

という内部に関しての問題以上に大分塗料が剥げてきてしまっているのがちょっと見目麗しくない。とくに私のはオレンジ色の携帯電話なので色が剥げたところが白くなり、結構それが点在してるので、何だか事件現場から拾われた、的な様相を呈しているのが何とも哀しい。

そして何故だか私が落下させるとバッテリーも外れてしまうので、その度にバッテリーを入れなおしたり、ということを繰り返しているのであった。それがまた面倒くさい、ということ以上に何だかいつの日かデータが消えてしまうのではないか、という恐怖感を煽るので精神衛生上よろしくない。まあ、現実問題としてはバッテリーがよく外れてしまうので、私の携帯電話の時計はその繰り返しのせいで結構時間が遅れてしまっている点が挙げられるであろうか。

なんだろうか。歳のせいで握力が、指の力が弱ってきているのか。それとも注意力散漫なのだろうか。もしかしたらそれら全てのせいなのかも知れないのだが、携帯電話ももっと常に携帯させようという狙いがあるのならばもっと普通にへヴィデューティな仕様にするべきなのではないだろうか、とか思ったりするのだがそれは我儘だと言い切られてしまうのだろうか。もっと少なくともバッテリーが外れないようになってもらいたいものであるが。

既に、他社のものであるがへヴィデューティ仕様のはみたことがあるのだが、もっと何かいかにも「ごついでっせ」みたいなものではなく、さりげなく頑丈、みたいなそういう携帯電話があるのならば大いに歓迎したいところなのだが。まあ、それ以前にもっと注意して使えってことですかね。はぁい。

Black Mountainの「In The Future」を聴く。カナダ出身の彼等のJagjaguwarからのセカンドアルバムらしい。初めて聴きました。これが、何と言うかボケようのないモロにハードロック、という音なのである。少なくとも一回目に聴いた時には。曲の展開はドラマチックだし、ギターは結構ぶっとい音を鳴らし、メロトロンのような音が背後で鳴る、70年代風のスケールの大きい、サイケがかったハードロックなのである。少なくとも一回目に聴いた時には。しかし何か聴いた後が爽やかである。そして曲をしっかりと覚えているのである。なんだなんだ、とか言ってまた聴き始めるともうどっぷり、という危険なアルバムだったりするのである。上記のような要素だとなんだか前時代的な印象が強いのかも知れないのだが、不思議と風通しの良い音なのである。そして男女ヴォーカルの声質が実に自然体な感じなので暑苦しさがないのであった。重苦しい音のはずなのに軽やかなのだ。メロディもかなりポップで、寧ろアレンジが違ったらフォークと言っても過言ではないような、そういう感じなのである。しかもなんかこう、微妙にダンサブルな気もしてきた・・・。更には長尺曲もあっさりと聴かせてしまう軽やかさまであって、もう何が何だかわからない。ただ1つ言えるのは、何だか表面的にはそうではないのだけれども、思いっきり色々な側面を含んでいるハードロック、という実に謎な、そしてもしかしたら凄く現代的なバンドなのかも知れない、ということである。