Let's Do It A Dada

今日です!

2008/01/27(SUN) -W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE"@SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:1500yen(2Drink) / DOOR:2000yen(2Drink)

GUEST ACT: DJ SHINYA TAKATORI  BAND act: -W- (waikiki champions), runny stools
DJ's: EVOL(LOVE RECORDS),TASHI-ROCK (AFTER DARK),drop (Leaf & Villain), FUTURE

皆様のご来場心よりお待ちしております。折角の休日なので、7時からいた方が楽しいと思いますよ!

さて、近頃更新がグダグダで申し訳ないです。

ところで先日、15年前に風船につけて出した手紙がカレイの背にくっついて発見されて、差出人の所に戻ってきた、という話をニュースで知った。

何だかカレイの体液で保護されていたので手紙の損傷がほとんどなく、それでそのままの形であった、という話は神秘的で面白いものである。しかし、この手紙は差出人のところに戻ってきたということであるから、差出人の方は喜んでいらっしゃるようであるが、手紙の働き、という点から行くと何だかちょっと切ない気がしたりするものだが、それは別に余計なお世話というものであろう。しかし15年の歳月を経て昔の自分と対面させるという、意図せずしてタイムカプセルのような働きをしてしまったこの手紙自体の数奇な運命というものも実に面白いと思うのだな。

時に人間昔の自分と対面させられたりするものである、様々な局面に於いて。それがこういう期せずしてタイムカプセルの働きをしてしまった手紙のせいで、って何だかちょっと良い話である。

たまには私にだって人並みに心動かされるニュースがあるのだ。たとえEinsturzende Neubautenの「Alles Wieder Offen」を聴いていたとしてもだ。新作である。昨年のうちにリリースされていたのだが、我が街の店頭にはなく、どうやら日本盤が12月に出るらしい、と知ったので待っていたのであった。それが今年の1月に延期になりしょうがねえな、と思ってなおも待っていたら今度は3月に延期になってしまったので、もう堪忍袋の緒が切れてネット通販で購入してしまったのであった。Muteレーベルを離れての第一弾である。なんでもこれからは独自のシステムで作品を作って流通させていくらしく、私もsのサポーターシステムとやらに一枚噛んだ方が良いのだろうか、とか思う今日この頃である。さて、この作品であるが、ここ数年の(「Silence Is Sexy」以降)路線を更に突き詰めた、非常に落ち着いた展開を見せる曲群と、ビートも強烈な疾走感溢れるナンバーがバランスよく収まっていてこの路線では一番の充実を見せているように思う。それでもやっぱり背後ではメタルパーカッションが乱打されて鳴り響き、自作楽器は唸りを上げて謎の音色を奏で、というわけでしっかりと「ならでは」の側面もたっぷり楽しめるのであった。そんな中でとくにBlixa Bargeld先生のヴォーカルがより一層ふくよかで表情豊かな感じになっていて、彼のヴォーカリストとしての成熟もしっかりとバックとバランスが取れていて、いやーこれは良いアルバムなのではないかと。89年以降の彼のヴォーカルの進化の度合いは凄まじいと思うのだが、ここである種の頂点を迎えたのではないかと思う。まあ、相変わらずの共鳴する金属シートみたいな声とかも健在なのではあるが。今作の静かめなナンバーの充実度はこのヴォーカルなしではありえなかっただろうなあ、とぼんやり思うのであった。いまだにノイズがどうこう、とか甘くなった、とか言って最初期の彼等の音しか聴いていない人々がいるらしいのは本当に信じられないくらい愚かしいことだと思うのだが、そんなこと関係なくこれからもコンスタントに作品を発表していったもらいたいものである。