Gray Or Blue

ところで明太子とかタラコの皮を剥くのに難儀した記憶がある人はいないだろうか。

よく料理本なんかではスプーンの背でこそげ出す、とか書いてあるのだがこれではたまに皮まで一緒に中に入ったりしてしまう。若干不満が残ったりするわけである。またスプーンによくくっついたりするのでちょっとなあ、という感じだったのだが。

こないだ冷凍してある明太子を使って明太子パスタを作ったのだが、冷凍状態だと面白いように皮がぴりりりり、と剥けるのである。これが本当に面白いようにぴりりりり、ぺろろろろ、と剥けるのでもっともっと剥きたい、という衝動に駆られるほどである。

ということで今日の私のためになるアドヴァイスは、タラコ明太子は冷凍してから剥け、ということでございました。また来週!

と何か鬼の首取ったように書いてるが、もう皆さん実践していることだったりして。でも良いよね、こういう一人よがり感、自分だけ感ってネットっぽくてブログっぽくて。

と今日も虫の居所が悪いようである。ちなみに冷凍状態だと皮は剥きやすいのだが、タラコ明太子を持っている方の手指が凍傷になるんじゃないか、ってくらいギンギンに冷たくなるのでご注意を。Jaymayの「Autumn Fallin'」を聴く。NY在住の彼女のHeavenlyからのアルバムである。何でもBlue Noteからもリリースするらしいのだが、調べてみたら2年くらい前に日本人女性KayokoさんとスプリットCDを出しているのだね。そこでやっていた曲も入っているようなこのアルバムであるが、良いね。ダブルベースの音色が全体的に印象的でアクースティックギターとかブラッシ中心のドラムス、とかどこまでもシンプルで暖かいバッキングに、彼女の凄く素直なヴォーカルが乗っかる、嫌いな人いるんだろうか、といった感じのサウンドである。そう、彼女のヴォーカルが凄く良いのである。話している声の延長で発声しているような、全くもって自然体なヴォーカルで逆に新鮮である。そしてこの音と音の間の隙間がしっかりと空いていて、風通しが良いどころの騒ぎではない分離具合の仕上がりである。当然こういう音楽だとメロディの良さが肝になってくると思うのだが、それはもう、間違いない感じでどの曲も決して派手ではないものの、しっかりと練られているメロディが染みる。全体的に落ち着いたテンションの楽曲ばかりで、凄くこう、リラックスできるのである。しかし毎年毎年良い感じの女性シンガーというのは切れ目なく色々な国から登場するものだなあ、と実にしみじみと思うのであった。何となくKathryn WilliamsOld Low LightRelationsとかを想起させられたりするのであった。