Blood On My Hands

新年になってからまだ5日しか経っていない、というのに何だか空回りな日々である。

ケーキをお土産に買ってくれば何だか表面が乾燥していてとても哀しいし、ヨーグルトの賞味期限が迫っていたのでこれは食べねば、と既に開いているものを差し置いて食べ始めれば、未開封状態であれば賞味期限過ぎても結構もつ、ということを聞いたり、前回のNag3に書いたように、卍に行ってエクストリームなラーメンを食べて気合いだ、と思えば何だかマイルドな感じで拍子抜けだし。

ということであんまり能動的になんかやろう、と思ってやると私の場合、良い結果を生まないのかも知れないな、という思いを新たにして08(オーエイトって読むと多分語呂が良いような気がする)、受動的に生きる宣言を敢えてしたい。何か見知らぬ誰かのブログ見てて思ったのだが今年はこんな年にするぞ、できるかな?みたいなこと書いてるのっていきなり、実現不可能かも、とか思って書いているようなものだから、私は敢えて実現可能な、受動的に生きる、ということを宣言してみたい。

まあ、緩く平和に生きたいです。穏やかに生きたいです。しかし音楽はギザ貪欲に、と今更しょこたん語を使うのもどうかと思うが「Skull Disco Soundboy Punishments」を聴く。これはSkulldiscoレーベルのコンピであるが、ほぼShackletonとAppleblimの2組のコンピと考えて良いであろう。Gatekeeperは1曲だけだし。ダブステップ、なる音楽はBurialくらいしかマジメに聴いていないのだが、Skreamの12インチを聴いた時は結構ダンスホールっぽいな、とか思いつついた。そこに来て、このSkulldiscoものである。これは、何だ。何か変態的にパーカッションが鳴っていて、それがしかも割り切りの良いビートでは鳴っていない。何か混沌としている。ちなみにご飯を炊きながら聴いていたが、炊飯器が出す音と微妙にミックスされて、何だか物凄いビートになったりしていて家で軽くトリップした。そしてキックも変なところで固まって入っていたり、決して滑らかではない。逆に18分に及ぶRicardo Villalobosのリミックスがきちんと4つ打ち(この不気味なドボドボのリミックスを4つ打ち、と言い切ってしまうのにも抵抗があるのだが)で、変に整理されているような気さえするほどである。Burialがダーク、と言われている世の中であるが、これはもうダーク、とか言うよりマジで怖い。しかしベースの音や淡々と刻まれるハイハット音、そして謎のパーカッション類(高音の鈴系が多い)、どれも絶妙な音の具合で入って来ていて、これは所謂ダブステップなる音楽を聴いた時には必ず感じることであるが、音質・音圧具合もかなりこのジャンルの音では研ぎ澄まされているところが凄く面白い。とくにこのShackletonだのAppleblimだのは明らかに空間が何か変な鳴りの音でそこら辺でまず持って行かれる。あ、ちなみに収録アーティスト3組とも音には大差なかったりするのでトータルな作品と考えて良いであろう。あんまり新しいから、という理由で音楽を聴いたりしない私ではあるが、この辺りのムーヴメントは凄くしっくり来るのであった。