Archangel

来週火曜日です!

-W- Monthly EVENT  "AOBA NU NOISE"  2007/11/27(tue) SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:1500yen(2Drink) / DOOR:2000yen(2Drink)

GUEST ACT:DJ ぷりぷり (TOKYO aka ぷりぷりTV) BAND act:-W- (waikiki champions) , runny stools
DJ's:EVOL(LOVE RECORDS), TASHI-ROCK (AFTER DARK), MASAYA OMOTE (SOLNOA), drop (Leaf & Villain)

よろしくお願いします。

ほっとくと色々な擬態語が出てくる世の中であるが、いつの間にやら「まったり」とかいう言葉もかなり浸透して久しい。よくよく考えると一体どういうことなんだろうか、となったりする時もあるがなんとなーくわかるようになったから不思議だ。

で、最近は「ほっこり」という言葉を大変目にする耳にする。何だか連発されると、不思議なことにちょっとトゥーマッチな感覚に襲われたりもするのだが、まあ「ほっこり」である。どういう様(さま)を形容するのだろうか果たして、と思ったがビシッと「これ」、といえないところもなんとなく「まったり」に近い気がする、たとえ指している事象が異なるにしても。

ほっこり、ねえ。ここ最近ずっと考えているのだが、どうも具体的な像を結ばない。が、さっき、茹でたじゃがいもを割ったときに得られる感覚、というものがほっこり、に近いのか、と思い至った。どうだろう、果たして。ほくほく、とか言うのは食べた時の感覚であるから、多分あの何ともいえない、黄色いものから湯気がわっと立っている感じ、これがほっこりに近いのか、と。

しかしそれでもイマイチなんかピンとこないので、ほっこり用例を是非教えていただきたい、というか別にもしかしたらそんなこと気にしているのは私だけなのか、という思いに襲われるがBurialの「Untrue」を聴こうではないか。速いな、もうセカンドか。所謂ダブステップなるUK発ムーヴメントの牽引役であるが、相変わらずどうにも素性は謎、というそこがまた良いではないか。基本的にはベーチャン的なミニマル具合に明らかにドンベーやら2ステップやら以降の細かいビートの刻みと所謂トリップホップ(死語)的な重さが組み合わさった感じのダンスミュージック、という感じをイメージすれば手っ取り早いと思う。それはこのセカンドでも変わらないが、今作では「声」がポイントであろう。前作では1曲にヴォーカルがフィーチャーされていた程度だったが、今作ではほぼ全編に渡って「声」が散りばめられている。本当に散りばめられている。ヴォーカル、というのではないのだが、様々なフレーズがサンプリングされて、それが散りばめられている感じというか。私が認識できたのはSmokey Robinsonの「Who's Loving You」が変調されて部分的にサンプリングされている、という程度だったが、そういう感じで非常に「声」が印象深いアルバムである。しかし当然ながら音は変わらぬ、物凄く高い壁に囲まれた部屋にいるような(しかも黒い壁)、でもどこかロマンティックに包み込むような、そういうサウンドで、しかも前作よりもより音の奥行きに磨きがかかっていて何だかとても気持ち良い。これを暗い、とか言う言葉で片付けてしまうのはとても勿体ないことだなあ、としみじみ思うのであった。