A Call To Arms

来週火曜日です!

-W- Monthly EVENT  "AOBA NU NOISE"  2007/11/27(tue) SHAFT OPEN: 19:00~25:00 TICKET: ADV:1500yen(2Drink) / DOOR:2000yen(2Drink)

GUEST ACT:DJ ぷりぷり (TOKYO aka ぷりぷりTV) BAND act:-W- (waikiki champions) , runny stools
DJ's:EVOL(LOVE RECORDS), TASHI-ROCK (AFTER DARK), MASAYA OMOTE (SOLNOA), drop (Leaf & Villain)

よろしくお願いします。

最近テレビのCM見てると「つづきはwebで」、とか「検索」、とかそういう表示が必ずと言って良いほど出てくる。

そうかそこまでネットが普及したんだなあ、と思ったりもするのだが、逆に多すぎて何だか辟易する、というか寧ろ「何が何でも検索したりしねーぜ」的に意固地な気持ちが沸き起こってくるのは何故だ。いや、まあ別に検索したいほど興味のあるものがない、というのも私の場合大きいのだろうけれども。

なんかこう、ガッツが感じられないのであるね、多分。そりゃ確かにwebでの方が色々説明も沢山できるし、時間かけて作ることもできるし、色々利点があるのだろう。では、それでは、CMの存在意義というのは、最早予告編みたいなものにまでなってしまったのだろうか、という気持ちになる。どちらかと言うとCMの時間内、という実に限られた数秒の中でどれだけ伝え、インパクトを与えることができるのか、ということを放棄してしまったのであろうか。

まあ別に私はその業界の人でもないし、とくにそれがどうこう、というのも関係ないといえば関係ないのだけれども、何かこうも同じ手法をずらずら見せられると凄くやるせない、というかバカの一つ覚えみたいでイライラするなあ、とか果ては、こんな世の中なんて壊してしまえ!とか思うのであったが、それは私が寧ろ病んでいるのだろうか。

まあ、たまには自分に全く関係のないことをああだこうだ言ってみたい日もあるのだ。ということでBeirutの「The Flying Club Cup」を聴く。昨年リリースされたデビュー作が話題になったZach Condonのユニットのセカンドである。バルカン風味のメロディと演奏、そして彼の憂いを含んだ伸びやかな美声の組み合わせが、何だか聴いたことない音楽を奏でていたそのファーストは私も大変に愛聴したものであるが、このセカンドもやっぱり負けていない、というか前作以上の傑作である。本当に涙腺を刺激しまくる物悲しい哀愁のメロディは更に磨きがかかり、全編生演奏になったおかげで、最早風格さえ漂う堂々とした音楽になっている。まだお若いのにここまで・・・、と変に心配してしまくらいの堂に入った感じである。前作には何か打ち込みのエレポップナンバーみたいなものも入っていたりして、それはそれで何だか微笑ましかったのであるが、今作では音楽的には違うものの、もうScott Walkerの初期のようなムードを感じたりもする。何かバルカン色が若干薄れた分、逆に魅力が増したようにも思えるのだった。それでもやっぱりA Hawk And A Hacksawのメンバーが参加していたり、ニューメキシコでのレコーディングだったりするのだが。と言うかそういうバルカン風味云々抜きにしても、超一級のポップスである。入手してから凄い勢いでリピートしまくっているのだが、全く聴き飽きないし、寧ろもっと聴きたい、とかそういう気持ちになってしまうのだ。この季節にもぴったりだなあ。