Back And Forth Forever

たまにマジメに仕事したりすると、途端に肩凝りが出たり眠気が凄かったり、と私は仕事に向いてないんじゃないか、ということを再認識、否「再」どころの騒ぎではないな、再々々々々・・・・認識したりする近頃である。

でもそのように無味乾燥な仕事というものをしているからこそ、それ以外の時間にすること、例えばThe Royal Weのアルバムを聴いたりすることがとても素晴らしい体験に思えてくるのである。Geographicからのリリース、というだけで間違いないね、という感じではあるが、思えばGeographicから作品が出る、ということ自体久々な気が。で、このバンドであるがLA出身だったりマンチェスター出身だったり、というメンバーもいるが、結局出会った場所がグラスゴー、ということで今回のリリースになったらしい。しっかし、これは最高じゃないですか、ちょっと!ピリッとスパイスの効いたギターがジャンジャカ、リズムはタイト、ヴァイオリンもあれば、ウクレレも入ったり、とワイワイしている感じが何よりも楽しい。そして、メロディがまたこう、グラスゴーって良いとこだなー、と思わざるを得ない、キャッチーでフックがあって、でもどこか寂しげな感じなのでもう一発でやられてしまう。何かThe Raincoatsをもっとビルドアップして、もっとロックのフォーマットに近づけたような、そういう印象である。LA出身の女性ヴォーカルの声がまた、何か艶のある、それでいて可愛らしい声質でぴったりとこの音楽にマッチしている。Comet Gainとか思い出すなあ、と言ったところでちょっと今の時代伝わるかどうか怪しいが、そういう感想を持った次第である。決して新しい感じがバリバリなわけではないのだけれども、実に新鮮なのである。Love Is Allを聴いた時の気持ちに近いかもなあ、ということはやっぱり最高なのである。で、最高なのにすんごくあっさりと終わってしまうこのアルバム、どうやら最初で最後のアルバムになるらしい。勿体ないなあ、でも潔いといえば潔いかも。