Fascination Street

■11月11日 (sun)「nadiff bis presents Ensemble of Rests#4」at せんだいメディアテークオープンスクエア
adv.3000yen/door.3500yen(チケット枚数限定)
14:00 open/15:00 live start
出演:GUTEVOLKLullatone/yumbo & tenniscoats/aaraki (DJ)/TDSGK (DJ)/monogram (VJ)
チケット取扱店(9月10日発売)
ローソンチケット Lコード 23663 nadiff bis(仙台メディアテーク1階)022−265−7571 HMV仙台一番町店 022-213-0321 火星の庭  022-716-5335 GANJABHANGAH 022-722-3727 store15nov  022-221-5763 ミュージック昭和(山形) 023-641-2923 action time vision(盛岡) 019-651-5485

次の日曜日です!よろしくお願いします。

たまに朝とても早く目が覚めたりしたら(極稀な話であるが)、またもし深夜眠れずにいたりしたら(極稀な話であるが)、私は迷わず家の外、もしくはベランダに出ることにしている。もしかしたら今こうやって起きてるの自分だけじゃないのか、と思える(勿論実際にはそんなことはないのだが)ような静けさの中で、遠くの踏切の音を聞くのである。

昼間は全く聞こえない音。車の音とか色々な音にかき消されてしまう踏切の音が、しっかりと、しかし儚げに遠くの方から聞こえてくるのである。そんな瞬間に、何かたまらなく幸せを感じるのである。できれば当分このままであって欲しいような瞬間である。すぐに色々な音が聞こえてきて、そんな踏切の音など日常の中に溶け込んでしまう。

しかし上記のような時間に聞こえる踏切の音は、何物にも代えがたい、実に真っ直ぐで儚くて美しい音である。

とか気取ったことを書いていても今日はThe Cureの「Disintegration」を聴きたくなったから聴いている。89年リリースのアルバムである。当時は「重い」「暗い」という形容のされかただったアルバムである。まあ、確かに比較的そうかも知れないが、そんなこともないなあ、と当時思ったものである。今でもそう思う。これの前のアルバムが躁病的にヴァラエティ豊かでポップな「Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me」Kiss Me, Kiss Me, Kiss Meだったから余計に上記のような形容が目立ったのかも知れないが、このアルバムも基本的には実にポップなメロディが目白押しである。何せアメリカで普通にベスト10入りしたり、シングルが大ヒットしたり、と実は成功のきっかけになったアルバムでもあるのだし。ただし、重厚なナンバーはしっかりと存在感を放っており、その重厚な印象がもしかしたらアルバム全体のトーンを良くも悪くも代表しているのかも知れない。歌詞もなんだか蜘蛛男の話だったり、雨乞いだったり、何か夢見がちな感じの一方で、実にストレートなラヴソングが煌くのもも実にThe Cureの王道を行くような感じである。久々に聴いたけれども多彩なギターワークとか、実は物凄くアレンジ面での意欲的な取り組みが際立っている。80年代に落とし前を着けるに相応しい、大名作だと思う。そしてまた次作の「Wish」Wishでは、重厚で且つもっと突き抜けたポップな作風になっており、この時期の彼らの神がかり的な勢いは今聴いても驚くばかりである。この時期のThe Cureはドラムが凄く良いんだよなあ、とか実に新鮮な感想を抱くに至ったりもした。もう何百回と聴いているはずなのに。