Tell Tale Heart

tdsgk2007-10-24

 -W- Monthly EVENT  "AOBA NU NOISE"@SHAFT  

2007/10/29(mon) 19:00~25:00 TICKET: 1500yen(2drink込)

BAND act: -W-, runny stools
DJ's :EVOL(LOVE RECORDS), TASHI-ROCK (AFTER DARK), MASAYA OMOTE (SOLNOA), DROP

今月は月曜日です!よろしくです。今回は「ハイテンションで」という指令が来たので、EVOLはそんな指令出して失敗した・・・、と後悔されるくらいのハイテンション選曲で臨もうと思っております。

で、こちらも引き続きよろしくお願いいたします。

■11月11日 (sun)「nadiff bis presents Ensemble of Rests#4」at せんだいメディアテークオープンスクエア
adv.3000yen/door.3500yen(チケット枚数限定)
14:00 open/15:00 live start
出演:GUTEVOLKLullatone/yumbo & tenniscoats/aaraki (DJ)/TDSGK (DJ)/monogram (VJ)
チケット取扱店(9月10日発売)
ローソンチケット Lコード 23663 nadiff bis(仙台メディアテーク1階)022−265−7571 HMV仙台一番町店 022-213-0321 火星の庭  022-716-5335 GANJABHANGAH 022-722-3727 store15nov  022-221-5763 ミュージック昭和(山形) 023-641-2923 action time vision(盛岡) 019-651-5485

よろしくです!こちらは穏やかにやるつもりです。

しかしこうも食に関する偽装が次々と出てくると、果たして一体何食えば良いのですか、という気持ちになってきてもしょうがない。

というか、食が生活の基本、とよく言われているわけである。で、食を疑わざるを得ないということは生活の基本から疑わざるを得ないということである。そうなってくると、私たちの生活は、逆に疑うことが基本になってしまうのだろうか。

最早性善説は通用せず、性悪説のみ、そして他人を信頼することも全くできなくなってしまうのであろう。だって基本が「疑うこと」になってしまっているのだから。

いやいや、そんなことはない、と気づいて生きていけば良いのだけれどもそれに気づかなかったらずっと疑い続けることが生活、になってしまうのだろう。そうか、世の中こうやって狂っていくのだな、ということを改めて痛感するのである。この世の中に於いて正気を保つのはなかなかに大変なことのようである。

でも、逆に無意識に疑うことに疲れた頭はエポケー状態に陥ることであろう。そうか、だから昨日ああだこうだ述べた「感動しろー」ビジネスもエポケー状態にはすんなり染み入る、ということなのか。そうかじゃあしょうがないな。

はっ私も思わずエポケー状態に。というか私の場合別に疑い疲れたわけではないけれども、基本的に思考停止のエポケー状態であるから逆に耐性があるのだろうか。

しかしこうも下らんことばっかり書き続けるのもなかなかに体力が必要なので、Gavin Fridayの「Each Man Kills The Thing He Loves」を聴く。元Virgin Prunesのヴォーカルのファーストソロアルバムである。1989年作である。実は大方の予想に反して、あまりVirgin Prunesにはハマらなかった私であるが、何故か彼の作品には興味があって思わずこのファーストから攻めている最中である。Hal Willnerプロデュース、でBill FrisellにMarc RibotにFernand Saunders、という何だかとんでもなく、今の時代に於いてもとんでもなく豪華な面子によってバックを固められた作品である。Islandからのリリースでこういう面子、となるとMarianne Faithfulの「Strange Weather」が思い起こされるが、音的には違えども、何処となく場末感漂う空気でビシッと統一されているところは近いかも知れない。そうさのう、今作はどんな感じかと言うとTom Waitsのポピュラー版みたいなサウンドの上で、PulpのJarvis似の声で歌い上げる作品、と言えるだろうか。非常に乱暴な形容であるのは百も承知であるが、まさにそういう印象である。彼のヴォーカルが演劇的、とよく言われるが、良い意味でどことなく過剰である。その過剰さがまたたまらないのだが、ここでの表現力豊かなヴォーカルには感心せざるを得ない。加えて上記面子だからこそ当然な手堅く、しかし時にフリーキーに逸脱するバッキングもまた、表面的にはクール、というか落ち着いているにも関わらず、かなり盛り上がるのである。メロディが叙情的なのだが、時にそれを壊しにかかったりする勢いがまた絶品である。ところで、彼はいまだにHal Willner企画盤で唄っていたりするのだが、またアルバム出してくれないかのう、と今更Gavin Friday熱が高まりすぎてしょうがないのである。Oscar Wyldeの言葉を曲に乗っけたり、Jacques Brelの「Next」とかBob Dylanの「Death Is Not The End」のカヴァーをやっていたり、ということもあるのだがそのどれもがこのアルバムの空気感にマッチしまくっていて不気味なくらいである。いやー名作だなあ、とか思うのだが思いっきり廃盤なんだよなあ・・・。