Stay Tuned

■11月11日 (sun)「nadiff bis presents Ensemble of Rests#4」at せんだいメディアテークオープンスクエア
adv.3000yen/door.3500yen(チケット枚数限定)
14:00 open/15:00 live start
出演:GUTEVOLKLullatone/yumbo & tenniscoats/aaraki (DJ)/TDSGK (DJ)/monogram (VJ)
チケット取扱店(9月10日発売)
ローソンチケット Lコード 23663 nadiff bis(仙台メディアテーク1階)022−265−7571 HMV仙台一番町店 022-213-0321 火星の庭  022-716-5335 GANJABHANGAH 022-722-3727 store15nov  022-221-5763 ミュージック昭和(山形) 023-641-2923 action time vision(盛岡) 019-651-5485

よろしくです!

今日は珍しくたまたまついていたテレビで日テレ系の「秘密のケンミンSHOW」という番組を見ていた。みのもんた久本雅美が司会で、日本の都道府県の面白エピソードなどをその都道府県出身のタレント達と紹介していく、というこういった紹介では全く面白くなく思える番組である。実際見るまでは、私も何だか下らなさそうだな、と予告のCMを見て思ったりしていたのだが。

これがめっちゃくちゃ面白いのである。

各県のエピソードがまあ面白いのは当然として、BGMが凄い。画面に合わせて数秒毎にBGMが変わっていったりする。それだけでも何だか気合い入ってるなあ、という感じだが、それがまるで駄洒落のような選曲で、画面の内容に合わせて矢継ぎ早に変わっていくのである。

大阪の「ひやしあめ」の紹介の時にはショウガが画面に出てくれば「だってしょうがないじゃない」と「雨に唄えば」(まあ、ベタに「雨」と「飴」ですな)。バス停の話の時は「Stop! In The Name Of Love」(バス停=STOPってことだね)。サバ街道、という言葉が出てくれば「サンバ・デ・ジャネイロ」(ちょっと苦しい)とまあ、枚挙に暇がない。

しかし本気で狂気を感じたのはフェリー乗り場の画面のBGMでBryan Ferryの「Don't Stop The Dance」(フェリーだからって・・。しかもほんのイントロ数秒のみ)。一体誰のウケを狙っているのか・・・。山形のざるラーメンを啜る場面では沢田研二おまえにチェックイン」(イントロのコーラスがツルルルッ、ツッツッツツルイェー、だからか)・・・。

何と言うか、番組のノリ自体は非常に緩い、よくある感じと言えばよくある感じなのかも知れないが、内容はまあ面白いし、そして何より選曲、そしてその曲の編集具合に尋常ではない、情熱、という下らないことにかける気合い、というのか、はたまた狂気と言い換えれば良いのか、そういうのをビシビシと感じることのできる番組で、何だか非常に感動したのであった。来週も見なければならないな・・・。

Robert Wyattの「Comicopera」を聴く。Domino移籍(!)第一弾のアルバムである。私は彼の作品は大好きだし、アルバムは全て聴いているのだが、これ、もしかしたら今まで一番ポップで、しかも普通に、さりげなく名曲含有率が一番高いのではないだろうか。つまり傑作である。今作は3部構成になっていてそれぞれテーマに沿った歌詞の内容、そして第3部に於いては最早英語でも唄っていない、という大変なことになっている。歌詞のテーマも昨今の世界状況からモチーフを得たり、得てしてへヴィなものになりがちであるが、それを彼独自のユーモアのセンスで包んでいるから余計にズシンと胸に迫るものがある。しかしながらメロディが今作ではかなりポップ、というかコンパクトなナンバーが多く、非常に聴きやすい。これまでの作品だって、勿論聴き辛いわけなどないのだが、今作はギュッと焦点が絞られているような気がする。そう、何か締まっている感じがするのだ今作は。何でもレコーディングの最中には酒のせいでグダグダになりそうだったのだけれども、Brian Enoのお陰で救われた、とかいう記事を読んだりしたのだが、そういうことがあったとは俄かには信じがたい程凛とした、それでいて優しげな彼のヴォーカルも、やっぱり沁みるのであった。上記Enoの他にもPaul WellerやPhil Manzaneraなどここ最近御馴染みのメンバーも参加した、賭け値なしの大名作である。お陰でアルバム全作聴き直す勢いになってきてWyattブーム再燃である。