Rehab

あのう、私個人としては全く興味ないんですけれど。

我が家の同居人がMTVで平日毎日放送されているのを録画しては熱狂的に見ているので、お付き合いさせられているのですけど。

エヴァンゲリオン』の使徒って、何で地球を、しかも新東京を襲っているのですか?

と疑問を持った時がハマった瞬間、というのを聞いたこともあるが、Aimy Winehouseの「Back To Black」を聴く。全く今までノーチェックだったが、何だかUKではアルバムチャートNo.1を取ったりしているらしい彼女のセカンドアルバムである。なんでも破天荒な行動も話題らしいが、アルバムを聴くと何だかきっちりと往年のソウルマナーを守った楽曲が目白押しで凄く気に入ってしまったのであった。プロデュースがMark Ronsonである、とか色々話題はあるのだが、何よりも彼女の非常に、過剰なくらいにソウルフルなヴォーカルにまずは度肝を抜かれる。お若いのに・・・、と、まずは思うのであるがそういう問題の前に何だか非常に清々しい。所謂US産のR&Bが(非常に一面しか見ていない、そして大雑把な意見であるが)ヒップホップと限りなく接近していて境界線が微妙になってきているのに、こちらのUKの方々はきっちりとソウル〜R&Bという路線を崩さずにがっつりと死守しているような気概が感じられるのう、とかぼんやり思ったりした。そして何よりもメロディが非常にインパクトがあり、キャッチーでもある。Joss Stoneとかを聴いた時にも思ったが、フックが効いたソウルナンバーは無条件に、何故か知らないけれども私は弱いのであって、まさにその路線なのである。加えてビッグバンドジャズ風のアプローチや、レゲー風味のナンバーもあって、決して彼女のヴォーカルに全て頼りっきり、ということになっていないのが凄く良いと思うのだった。とは言え、前述したように彼女のヴォーカルがまず何よりも聴きどころであって、それは確かに譲れないものがある。ところでLily Allenを聴いた時も思ったが、あけすけな歌詞が、彼女の場合も、あらーそこまで言いますか、と思わず言いたくなってしまうほどの具合であったりするからドギマギしてしまったりする。んー、新人類、と言っても良いのかも知れない、と思いつつ明らかに旧人類に属するような私でも思わず盛り上がってしまうのだから、新人類とやらも大歓迎だなあ、とか本当に全然ダメな意見を持ったりしたのだった。こういう音楽って、ふとした時に思い出して突如聴きたくなってしまうものなのだが、勿論彼女の今作もそうなるだろうなあ、という予感がビシバシする。あらゆる偏見を捨て今聴くべき音楽である、とか大きく出たくなったりして。