Somewhere South

tdsgk2007-08-10


顔剃りをしていたら、皮膚剃りまでやってしまって、顔面から大出血したのだった。

最近、我が高校の同級生の「歩く追憶のハイウェイ61フロム盛岡」もちょこちょこ怪我しているらしくて何だ気をつけなければ、ハムサンドイッチを食べる時に指を切ってツアーキャンセルとかしないようにしなければ(分かる人にしか分からないNeil Youngネタだが)、と思っていた矢先のことなので、なんだ呪いか、と恐ろしくなったものである。

しかしなかなか血が止まらず結局絆創膏を顔に貼って出勤したわけである。何だか最近顔に絆創膏貼って「何でもない」とか言って挙句に大臣辞任するのが流行ってるらしいから、ちょっと流行に乗ってみたのであった。

しかし、ちゃんとやはり理由は説明しないとまずいものである。とくにこのように目立つ際には、はっきりとした説明がないとどんどんどんどん憶測を呼びかねないものなのだなあ、としみじみ痛感した。あの辞めた大臣は、こんな単純なことも分からぬままにあんな年齢になっていたのだろうか。そう考えると事務所での経費の疑惑の説明も、もしかしたら何が疑惑になっているのか分からないから説明しようがなかったのではないだろうか。

かように「かわいそうな人」を大臣に選んじゃう首相というのも基本的には「かわいそうな人」なんだろうな。単純なことも分からずに色々やってるんだろうな、と思うと一番かわいそうなのは国民だなあ、としみじみ思ったりした。ちなみに「」内の「かわいそうな人」というのは「低脳な人」と読み替えて何ら支障はないので、そう読んでいただきたい。

いずれにせよ早いとこ驚異的な自然治癒力で皮膚が戻るのを待っているのだが、やっぱりThe Railway Childrenの「Recurrence」を聴いていた。88年作、メジャー一発目である。邦題は「幻のレイルウェイ」でしたっけ・・・?しかしこうして聴いてみると、渋い。Factory時代のThe Smithsを引き合いにだされていた多彩なギターワークとメロディラインは、より一層引き締まって力強いものになっているのだが、曲の展開とか、メロディとか、実に渋い。大体にしてメジャー一発目のシングルがミディアム〜スロー、というのがまずかなり強気かもなあ、と今更ながら思った。しかしだからこそ聴けば聴くほど味が出る、とかそういう紋切り型の表現で怒られそうだが、そういうアルバムに仕上がっているのである。音の感触も今聴いてもうわっついたところはないし、全体として凄くバランスが良いのもこのアルバムの良いところである。Gary Newbyのソングライティングも凄く青い感じがするが、これが次作で大炸裂することを考えると、一回は作っておかなければならなかった地味渋のネオアコ的アルバム、と言えるであろう。パーカッションの使い方がFactory時代から特徴的であったが、今作でもその路線は引き継がれていて、良いアクセントになっている所も、実に渋いなあ・・・。