The Jet Set Junta

昔の土屋アンナは良かったなあ・・・。

今日は暑すぎて何を書く気にもならなかったので、心の叫びを。で、The Monochrome Setの「Eligible Bachelors」を暑さに負けず爆音で聴く。Cherry Redからのサードアルバムである。ファースト、セカンドも勿論好きではあるが、どこか遠慮、と言うかなんか変にお行儀が良い感じがして、イマイチのめり込めなかったりする。まあ、名作なんですが。その点、このサードは、何だか変なギターを軸に全てが回転していくような、そういう奇妙な感覚が味わえる奔放な傑作である。メロディの具合がどの曲もどこかズレていて、しかしそのズレ具合が強烈なインパクトと快感を残すのであった。淡々とした、クールな音ではあるが、何だか青白く燃える感じがあって、決して爽やかだなあ、とはならないものの、暑苦しい音ではない、という何だか本当にそういう、バンドの存在の仕方そのものがすらおかしいのではないか、と思えてくるような、どこか逸脱した感覚が実に見事にパッケージングされている。それでいて凄く聴きやすいのだから、何だか奇跡が働いたような、そういうアルバム。これ以降の作品では、どうもその奇跡はなかなか見えないように思えるが、そういう意味でも貴重な一瞬を捉えた1枚。Bidの全く汗を感じさせない、一歩引いた感じのヴォーカルがこれまたたまらないのであった。