Paul Cries

【AOBA NU NOISE】2007.07.31 ( Tue )19:00〜 @SHAFT
ADV \1500(2D)DOOR \2000(2D)
BAND/-W-、runny stools
DJ/EVOL (LOVE RECORDS)、TASHI-ROCK.Jr (AFTER DARK)、MASAYA OMOTE (SOLNOA)

よろしくです!爽やかにやる予定です。本当です。

トムとジェリー」が好きなのである、ということは以前ここでもあっつく述べたから記憶しておられる方も多いかと思う。確か当時はスカパーで毎日見ていたのであった。

しかしそのような幸せな日々は過ぎ去り、毎日はやらなくなってしまったので結構途方に暮れる日々が続いた。もう1日の楽しみをどこに見つけ出せば良いのか、とあてもなく彷徨い、酒に溺れ、行きずりの女と関係を、という荒んだ日々が続いていたのだった。

そんな私の荒涼とした日々にも終止符が打たれる時が来た。土日は「トムとジェリー」を1時間ずつやっているのであった。これを糧に一週間乗り切るぞ、という勢いで、土日はおそらく今まで何百回となく見たであろうエピソードに腹を抱えて笑ったりしているのであった。

しかし「トムとジェリー」は作られた年代によって大分趣(おもむき)が違う。80年代に作られたシリーズはトムもジェリーもどことなく底意地悪そうな顔をしていて、そして話も大して面白くない。なんだか、こう何と表現して良いのかわからないが、あざとい、というかいやらしいのである。

それに比してそれよりも前に製作されたものはそれこそ40年代からあるのだが、顔つきは各年代違えども、実に面白い。基本は「家」の中でのドタバタであって、その限られた空間の中でのトムとジェリーの追いかけっこに纏わるアイディアの量が半端ないのである。多分もうこれらのシリーズになると全て見ているし、何百回何千回と、という世界であろうがそれでもやっぱり感心したり、爆笑したりしてしまうのであった。

やはり伝統というものに胡座をかいてはいけないのだなあ、と何か知らないが教訓を得てThink About Lifeのデビューアルバムを聴く。何かアメリカではMerzbowとか出してるレーベルからリリースしていたり、日本盤はEscalatorレコードのレーベル(Every Conversationというレーベル名が泣ける)から出ていたり、CSSのメンバーが絶賛していたり、と全くこれらの情報には統一感がなさ過ぎてよくわからなかったのだが、このアルバムは凄く良い。上記情報からのイメージから受ける印象とは全く異なる音楽である。基本的にThe Velvet Undergroundの諸作品で鳴り響いているようなオルガンの音を中心に、打ち込みやらギターやらベースやらドラムやらがガンガンに鳴っている、一昔前だったら音質の面も含めてローファイとか言われてしまいそうな音楽なのだが、どこかそれだけに収まらないのは何故だろうか、と謎だった。しかし、わかった。わかったのである。メロディが全て泣けるメロディなのである。メロディというかコードというか、それがストンと胸の入るところに入ってくる実にグッとくる展開なのであった。そこに上手いのか下手なのか判然としないヴォーカルが乗っかってくるわけだから、何だか中毒性のあるような感じである。何か荒削りで未完成ではあるのだが、逆にそれを逆手に取ってやっているような、そういう潔さも快い。なんか泣けるんだよなあ・・・。

なんだかamazonにはまだないみたいだから、とりあえず画像だけ貼っておきます。