People Are Like The Sun

我が家のちょっとした近所に「ホビーショップ アキバ」という店がオープンするようである。否、したのだろうか。

店の名前、というものは多分オープンする際には最も頭を悩ませるものの1つであろうが、アキバ。地名でもないのに、アキバ。もしかしたら秋葉さんの店なのだろうか。否、あの看板の何の衒いもないフォントには、己の名を冠している、という気迫のようなものは微塵も感じられなかった。百歩譲ってたとえそういう名字だったとしても、このタイミングでアキバ、はないのではないだろうか。

そういえば我が家の近所には「ベイ・ヴィトン」と「ティファニー・ハウス」というアパートもあった。そういう土地柄なのか。

Crowded Houseの「Time On Earth」を聴く。何と復活なのである、あのCrowded Houseが!!元々はNeil Finnのソロアルバムを作ろうと思ったら再結成になってしまった、という凄いなし崩し的な感じがしないでもないのだが、プロデュースにはSteve Lillywhiteも絡み、Modest Mouseの、と言うか元The Theの、というか元The Pretendersの、というか元The SmithsのJohnny Marrも2曲に参加で内1曲では共作、という大変な気合いの感じられるアルバムである。とは言え、あのCrowded Houseの魅力は思いっきりそのままで、どことなく成熟とか力強さとか、そういう言葉の感じられる大変に嬉しい作品に仕上がっているのだから何も文句のつけどころがない。大体にして、良いメロ良いアレンジ良い演奏良い声、という音楽に何の文句がつけられようか(否、ない)。まあ「Don't Dream It's Over」級はないが「Something So Strong」「Weather With You」「Better Be Home Soon」級の名曲が普通にドンドン次から次へと出てくるアルバムにそうそう出会える筈はないのだが、そのまさかがここにある。The Finn Brothersのアルバムも素晴らしかったのだが、ここまで粒揃いで、若干レイドバック風味なのに瑞々しい、というのはやはりこの名義ならではなのだろうか。ちなみに自殺してしまったオリジナルメンバーPaul Hesterに捧げられていてウルっと来たことは内緒である。