If I'm In Luck I Might Get Picked Up

ちなみに今日は「サラダ記念日」だそうである。

どうでも良い話題だが、あの書物が純朴な人々の心を動かしたのも随分前の話かと思うが、何かこう、言ってみたもの勝ちなんだろうか。ということでBetty Davisの「Betty Davis」を聴く。1973年のファーストアルバムにボーナストラックをつけたものである。彼女はMiles Davisの元奥さんとしても有名であったがこうして彼女の音楽を聴くのは初めてであった。まあ、伝説は色々と、Jimi HendrixとMilesをつないだ人、とかSly And The Family Stone絡みの、とか色々。で、こうしてデビュー作を聴いているのであるが、どファンクである。粘っこい、ドロリ、としたファンクである。Larry GrahamとかNeal Schonとか名プレイヤー達とのラフなセッションを経て作られたこのアルバムは、生々しさで一杯である。まあ、まぜ何よりもBettyのヴォーカルがかなり荒削り且つ豪快で、物凄い強烈なインパクトを残す。どちらかと言うと歌うというか、唸っているというかがなっているというか。で、それがしっかりとしたファンキーなバックと不思議な調和を見せているのだから何だか凄く面白い。あまりファンクとかそういう方面には明るくない私であるが、このアルバムにはドロリとした、生々しいものがぎゅっと詰まっていて、実に新鮮である。何だか覗いてはいけないものを覗いてしまったような、そういう後ろめたい快楽を感じることのできる1枚。