Let's Make Love And Listen To Death From Above

過日携帯電話を新しい機種に代えたことは以前ここでご報告申し上げたように記憶している。

しかし、その後、会った友人にメールアドレスを教えてもらう際に「赤外線で」とか謎のキーワードを言われなんのことかわからず、結局紙にメモしてアドレス交換、という超アナログなことをしたのであった。

その後、赤外線、という言葉が私の頭の中を支配し(説明書読めば良いのに)、携帯をいじっていたら、実にその丸2日後、赤外線通信のやり方がわかったのであった。凄いね、今の携帯電話って!と初めて火を見た原始人のように周囲の人に感動を語りまくったら、皆知っていて、何だか興ざめしてしまったのであった。みんなもっと原始の悦びを大切にしなければならぬと思う、と言っても単に私が遅いだけなのだけれども。

しかし赤外線と言えばコタツ、くらいの印象、テスラ博士は殺人光線だし、というような浅薄な知識しか持ち合わせていない私としては、こんな小さくて薄い携帯電話のどこで何がどうなって赤外線を射出したりしているのか、全く想像もつかない。これが技術の進歩、というものなのだろうか。

「君、赤外線使える?あそう、じゃあメールアドレス交換しようか」なんて女の子に言ってナンパできたりするのであろうか、今の世の中。ってもしかしたらもう既にみんなそうやっているのか?世の中進んでいるのだなあ・・・。

今日もかように下らぬことを考えつつCSSのアルバムを聴く。「セクシーでいるのに疲れた」(Beyonceの発言らしい)という意味のバンド名を持つブラジル出身の女性5人、男性1人(おっさん)のバンドである。シングルは全て聴いていたのだが、アルバムが気になったので購入したのであった。12インチではDiploだSpank RockだPrincess SuperstarだHot ChipSimian Mobile Discoだ、と何だか謎のメンバーが様々なシングルで様々なリミックスを披露しているので、結構旬なバンドなのである。DiploにSpank Rockってのが渋いね。しかし打ち込みビートが効いているナンバーもあれど、基本的には結構ざっくりとしたロックというかパンクより、というか、の音なのである。そこにラップ気味の女性ヴォーカルが乗っかる、というありそうでなかった、しかしもしかしたら実は10年くらい前にもこういうのあったかもなあ、とか思わせられるような、新しいのか懐かしいのかイマイチ判断しかねる、そういう不思議な感じもある。このヴォーカルの彼女の声質が若干気だるげで、でも可愛らしくて、という、萌え声(←阿呆)なのもポイントが高い。楽曲も何だかポップでフックがキャッチーな曲ばかりである。歌詞も読んだが、結構際どかったりして、でもユーモアがそこかしこに散りばめられていて、逆に微笑ましく、且つなんか痛快な感じなのも、イマドキなのかな、と思ったりした。良い意味で洗練されてないところが逆に魅力的である。ちなみに限定シングルとかライヴではL7のカヴァーやってるらしい。間違いなさすぎる!!