Lolly Lolly

ところで皆さんは携帯電話の待ちうけ画面はどのようなものにしているのだろうか。

私はお気に入りのCDジャケなどを携帯のカメラで撮影してそれを待ちうけ画面にしているのだが、寧ろそれ以外は考え付かないのでふと疑問に思ったのである。何だろ、やはり恋人とか家族とか友達との写真とかを待ちうけにしたりするのだろうか。良い悪いという問題ではなく、なかなか想像がつかない世界だなあ、と思ったりしたのである。

ちなみに私の待ちうけ画面の変遷はMalaria!のジャケ→Roxy Musicのボックスセットのジャケ→Einsturzende Neubautenのあのマーク→David Bowie「Low」のジャケ→Brian Eno「Before And After Science」のジャケ、という流れである。やはり自分の持ち物であるが故に、己の刻印を押さねば気が済まぬ、という変なイズムが感じられる、と思わず客観的に思ってしまったのだった。

Wendy And Lisaの「Fruit At The Bottom」を聴く。言わずと知れたPrince And The Revolutionの才女2人組の89年リリースのセカンドである。これが今聴いても良いアルバムなのである。ジャケの楽しげな雰囲気がそのまんな音に現れたような、開放感溢れる作品である。基本としてはPrince譲りのファンク路線ではあるが、そこはこの2人なのでどこかしなやかで、密室感は薄めである。ちょっと上品過ぎるようなところがタマにキズ、と言えばそうなのかも知れないが、この押しの弱いホワイトファンクぶりは、その体温の低さ故にいつまで聴いても飽きないのである。メロディも美しくポップなナンバーばかりだし、バラードも泣ける。80年代のエレクトロやらPrince辺りのファンクをきちんと消化して自分たちのものにしている感が凄く頼もしいし、その上そんな気張りを感じさせないようなサラッとした作りも魅力的。