Almost Ready

ということでまた3日間くらい山に篭っていたわけであるから、面白いことが何かあったかと問われれば何もなかった、と答えることしかできない程度である。

その一方世間ではもう、こりゃないだろう、ってくらいの銃を使った事件がアメリカでも日本でもあったわけだが、銃が規制されているはずの日本でもこのような事件が起きてしまうのだから、アメリカは本当に大変なことになっているのだろうなあ、と至極単純ながら思うのであった。

どうやらアメリカの件は基地外に刃物、的な勢いがあったようであるが、その刃物が銃なのだから恐ろしい。力で力を制す、みたいな風潮というものはどこにでもあるものだが(世界を見渡してみれば、核抑止力なんてのもそれだ)、その最たる例がアメリカに於ける銃を所持している人間がいるからこちらも銃を所持する、という流れなのではないだろうか。

人間が人間である以上諍いとか戦いというものは消えないものだとは思うのだが、それが起きる可能性を限りなく少なくできないものなのかなあ、と(エセ)ヒューマニスト的な考えを持った次第である。

しかし、Dinosaur Jr.の「Beyond」の素晴らしさは何なんだろうか。オリジナルメンバーによる復活、というだけでもあららら凄いな、とライヴの話を聞くにつれ思っていたが、このそのオリジナルメンバーによる新作はこちらの予想以上にすんばらしすぎるアルバムである。まあ、轟音ギターにJのやる気のないヴォーカル、という勢いは全く変わらないのだが、どこか清々しい。Dinosaur Jr.の後期は後期で勿論Jの才能が炸裂していて素晴らしかったわけだが、このルーズで豪放ながらもしっかりとしたトリオのアンサンブルは何かあっつくなるものを感じずにはいられない。曲がポップ、なんてのは当たり前で今回は名曲ばかり、そしてJのヴォーカリストとしての魅力を確認できてしまえるとんでもない奇跡もある。何も言わずに聴く方が良いかも、と強く思える名作である。