Get It On

今日です!

「IGLOO MEETING vol.11〜角煮祭り〜」
4月11日(水)
於・book cafe 火星の庭
19:00開場 19:30開演
入場料1200円(限定35名・要予約)
出演:
角煮(from 札幌)
高橋誠(漂流教室/高橋誠とレイジーホース)
小野健宏(深海魚)
エーコ
中平陽香
浜田山(ex.F-1talk/トロッコズ)
澁谷浩次(yumbo)×TDSGK(De Qui Nai)
【予約・問い合わせ:IGLOO RECORDS(澁谷)yumbo.shibuya@gmail.com

よろしくお願いします。頑張ります。

愛用していた腕時計のベルトループが壊れたのである。

これは10年以上前に貰って以来愛用していたものである。ベルトがゴム製でちょっと面白いし、何より文字盤がアナログで大きくてとても見やすい。そして頑丈、且つキズがついても目立ちにくいつや消し気味の素材なので、所謂ひとつの「普段使い」品として愛用していたのである。で、ベルトが切れればちょっと特殊なものなのでメーカーから取り寄せて修理、ということを何回も繰り返して繰り返して使っていたのである。

で、今回も店に預けていたら私の携帯電話にメッセージがその預けた店から入っており、メーカーではもう部品の生産をしていないので在庫がなく、もう修理は不可能である、という宣告であった。

今その腕時計の代わりに使っている時計は気に入ってはいるのだが、傷がつきやすく、そしてちょっと重い。もう1つある腕時計はデジタルのもので、良いデザインではあるのだが、如何せんデジタルになじみがないのでちょっと違和感を感じる。そして多機能すぎて何がなんだかわからなくなったりするのである。ということで一番使い勝手が良い腕時計がなくなってしまう運命にあるのでこれは困ったなあ、と今も頭を抱えているところなのである。

まあ、いくら頑丈といえども今回修理に出してわかったのだが、文字盤の中心がずれている、という事態も起きていたらしい。つまり「12」という数字が真ん中ではなく、ちょっと左よりになっている、という。それはそれなのだが、やはりいまや、10年、というのはモノのサイクルとしては長すぎるくらいの時間なのだろうか。携帯電話は使い捨てに近い勢いであるし、どんどん私たちがモノを消費していくスピードは上がるばかりである。10年間同じ、全く高級ではない腕時計を愛用して、これからも使いたいなあ、と思うことはこの現代の世の中に於いては叶わぬ夢なのであろうか。

と寂しくなったりしたのでT. Rexの「Electric Warrior」を聴く。最近気になっていて思わず購入してしまったのであった。1971年のグラム化最初のアルバムである。ということで全編粘っこく歌うようなMarc Bolanのヴォーカルと、歯切れが良く、豪快なエレクトリックブギーのロックンロールアルバム、という印象なのであるが、どうもそうとは言い切れないように思える。威勢が良いナンバーは勿論沢山あるし、全体的に聴いていて圧倒されてしまうような音楽であるが、どこか物寂しい感じがするのは何故か。どんなに威勢の良いリフが全体を支配して突っ走ろうが、この漂う寂寥感は何なのだろうか。歌詞の内容とかとは関係なしに悲しささえ感じられる、そんなアルバムである。決して表向きはそういう表情ではないにしろ、どこか悲しいアルバム、という印象である。何故だろう。私がおかしいのだろうか。それともMarc Bolanの夭折の顛末も知っているから、そこら辺も含めて一過性の輝きみたいなものを感じているのだろうか。んー原因はわからないが、多分客観的に聴いてもそう感じられるのではないかなあ、なんてぼんやりと曖昧にしてみたい。まあそこら辺は置いておいて、スカッとするアルバムではある。で、実は微妙にサイケデリックな要素が顔を出す辺りもこのアルバムの良いアクセントになっているのではないだろうか。一本調子になってないのがポイントである。