Everyday Is Like Sunday

時間が経つのはとても早いものだけれども、最近はとみに加速度がついているのである。

否、最近に限ったことではなく、多分この10年くらい、私の中での時間は物凄いスピードで駆け抜けていっているに違いない。昨日私は22歳だった。確かにそうだった。しかし今日私は32歳だ。そんなバカなことがあるか、という感じである。

このNag3が2002年からだから、約5年近く続いているというのも不思議だ。私としては実にナチュラルに日課のようなものになっているので大して意識はしていなかったものの、昨日始めたのだこのNag3を、そう確かに始めたのは昨日だった、という感じである。

何かもっと心に余裕があれば、時間を感じ、味わえるのだろうか。もしそうだとしたら私は毎日バタバタとやり過ごしているだけのような気がして非常に悔しい。とか言っていると本当にあっという間に人生などというものも過ぎ去ってしまいそうである。そうなる前に何か、達成感のある時間の積み重ねをしたいものである。

とか言っているが、要はこの間、Morrisseyの「Viva Hate」がリリースされてから19年、という事実に押しつぶされそうになったからこんなことを考えたのだ。昨日タワーレコードにバスに乗ってアナログ盤を買いに行ったはずなのに、何故か今日はCDで聴いていたりするからある程度の時間は経っているのだろう。しかし思えばそのバスに乗って買いに行ったのは中1の春休みだった気もするが気のせいであろう。ファーストソロアルバムである。The Smithsの解散から約半年足らずでリリースされた、全英1位のアルバムである。リリース当時は賛否両論、というか否の意見が多かったなあ、しかし。皆The Smithsのことをそれだけ愛していたのかもしれない。しかしこのアルバムはとても良いアルバムなのである。The Durutti ColumnのViniがヘンテコリンなギターから叙情的なフレーズまで多彩に弾いているし、後に袂を分かつStephen Streetもとても良いベースを弾いている。また件のStephenが実に一音一音大事にしたプロデュースをしていてよく半年でここまで、と舌を巻かずにはいられない、とても丁寧なサウンドのアルバムである。曲もポップで粒揃いだし、いまだに聴きたくなる曲も多数入っている。そしてそれに呼応するかのように、Morrisseyも皆が期待するMorrissey像を裏切らない、皮肉の効いた、女々しい、サッチャー嫌いの、辛口のジョークの好きな、そしてドラマティックな作詞家ぶりを発揮している。ただ、唯一難点を言えば彼のヴォーカルがちょっと平板な気がしないでもない、がこれは気のせいかも知れない。何百回と聴いているからちょっとアラ探しをしたくなっただけである。昨日初めて聴いたはずなんだけども。