Oto

ということで初めてアレルギーの検査に行って来たのであった。

そもそも、今乳製品と甲殻類を控えているのは、例の驚愕の体験で言われたからであり、一応何か科学的な物証が欲しいなあ、と思っていたのである。そこで今休みを取れる時期なので病院に行って来たわけである。

とは言え別段何をするというわけではなく、血液を採取して、結果は約1週間後、という実にシンプルなものであった。ただ、その前に「これが怪しい」と思われるアレルギー源リストみたいなものを自分でチェックするのであった。多分、それに基づいて反応実験みたいなものをしていくのであろうが、想定外のアレルギー源というものがもしもあったら、これではちょっと対応できないだろうなあ、と生意気にも思ったのだった。

まあそれはそれとして、これで見事に乳製品と甲殻類がドンピシャだったら、例の驚愕の体験は実に不思議ながらも大当たり、ということになるし、もし違ったら、果たしてあれは何だったんだ・・・、ということになる。まあ、私としてはどちらでも良いから早いとこアイスクリーム食べられるようになりたいのである。ただそれだけである。寿司屋でエビ食べられるようになりたいのである。ただそれだけである。果たしてどう出るのであろうか。

しかし大人になってからの注射というのは実に嫌なものであるね。昔はそれほどでもなかったのに、歳を取れば取るほど嫌いになっていくものである。そして、このアレルギー検査は保険適用外なので、結構金がかかってしまった。通常の診察と検査、そして薬代で軽く8000円突破してしまい、結構焦ったものである。考えさせられるなあ、健康保険、そして医療費。カヴァーする範囲や負担額のこと等諸々。事務所で高い水飲んでるとか何とか抜かしてやがる政治家達に与えている金をこっちに回せば良いのに。本気で思う。年金なんかもアテにはならないし、そうなってくると高い医療費というのは大問題である。何とかならないものだろうか。

とか色々考えさせられた次第である。最近老後についてとか色々考えるようになってきては気が滅入っていたところであったので、追い討ち体験でもあった。まあ、それは置いておいてFennesz / Sakamotoの「Cendre」を聴く。つまりは坂本龍一Fenneszのコラボレーション作品である。以前TouchからEPが出ていたが今回はフルアルバムである。これがまた実に素晴らしい作品なのである。坂本教授と言えばAlva Notoとのコラボ3部作の記憶も新しいが、その3部作がいわばハードコアなまでにストイックな電子音とピアノのコラボとすれば、こちらのFenneszとの作品は、もっと叙情的、と言うか音像がとても深い。無論どちらが良い悪い、という問題ではなく。ピアノがメインにメロディを奏でる楽曲が多く、そこら辺のメロディアスな感じがそこはかとない叙情性に繋がっているのかもしれないが、同時に断片的でもあってスリリングである。しかしギターとピアノとラップトップでここまで透明感があって、しかも深い深い音って作り上げられるのだなあ、と非常に素朴に感動する。正直EPを聴いた時点ではここまでのものが出来上がるとは思っていなかったので嬉しい衝撃の1枚。