Cigarettes And Chocolate Milk

この間カラオケに行ったらNapalm Deathの「You Suffer」が入っていて目眩を覚えた。どういうことなんだ・・・。一瞬ではないか・・・。

そういうわけでRufus Wainwrightの「Poses」を聴く。2001年リリースのセカンドである。そう、前にもここで申し上げたとおりRW強化月間なので聴いている。さて、ファーストに比べると大分シンプルな世界になっているのがまず第一に印象的である。いや、勿論ストリングスやらホーンやらは要所要所をキメているのであるが、それ以上に音の空間がより空いているような、すっきりした音作りなのである。代わりにアクースティックギターやら骨組みだけみたいな打ち込みやらプログラミングやらが新たに耳を引く。しかしそれとてサラッと作った感じは全くなく、コテコテに作り込まれたシンプルさ、なのである(多分)。アプローチ的には曲毎にヴァラエティ豊かであるが、それによってより一層メロディの素晴らしさはくっきりはっきりとし、また彼の美声は表情豊かにうねり、伸び、高らかに飛翔していくのである。相変わらず流麗な、そしてちょっと浮世離れした感覚はしっかりとあるものの、このアルバムではまず何よりこのRufus Wainwrightという男のポピュラーミュージックとの関わり方をはっきりと宣言しているような、そういう逞しさが感じられて痛快である。ちなみに元Hole, The Smashing Pumpkinsの女性ベーシストが参加していたり、Proppelerheadsのメンバーがプロデュースで参加していたり、と不思議な面子で作られたりしているアルバムでもある。