Finally Made Me Happy

-W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE" 2007/03/27(tue) @SHAFThttp://clubshaft.com) OPEN: 19:00~25:00 DOOR: 1000yen(1drink込) 

BAND act
-W- , runny stools
DJ's
EVOL(LOVE RECORDS), TASHI-ROCK (AFTER DARK), MASAYA OMOTE (SOLNOA)

加護ちゃん事件の直後なので、EVOLはマズいです今日は多分!それでなくても年度末シャッフルのマズいテンションなのに。ちなみに私は7時40分くらいからと10時くらいからやります。

さて「リトル・ミス・サンシャイン」という映画を見てきた。結構前に公開された映画なのであるが、また我が街にやってきてくれたのでやっとこさ見に行ったのであった。

既に我が友人たちが絶賛の嵐を巻き起こしていたので、楽しみにしていたのだが、その期待に違わぬ映画であった。どうにもこうにも全員キャラが無茶苦茶な家族が長女のミスコン会場目指してぼろいワーゲンのワゴンで旅をする、という映画なのである。

といえばロードムーヴィっぽい感じなのであるが、どうにもそういう感じではない。どちらかというと外界との触れ合いによってではなく、家族+母親の兄、というそのメンバーの中での交流から新しい姿が生まれてくる、という感じである。だから、別に「移動ありき」ではなく、そのメンバーが一緒に時間を過ごし、さまざまな経験をする機会が「たまたま移動」だったのではないか、という感じである。

もちろん抱腹絶倒なエピソード(白バイ警官とのやりとり)とか衝撃の展開(祖父が・・・、とか兄が・・・、とか)さまざまに織り込みつつ、結構ドタバタと旅は進んでいく。そして最後のミスコンのダンスシーンに於いては本当に爆笑と号泣が同時に起こってこれはどうしたことだ、と勝手に自分でうろたえてしまった。そこに至るまでのプロセスが結構横道に逸れつつも細かく細かく描かれたり語られたりするので、そのシーンのカタルシスたるや、もう大変なものになっていたのであった。

見終わって本当に前向きになれて、良い話だったなあ、と思える映画って意外に私が見てきた中では少ない(良い話だなあ、とは思えても決して前向き、とは程遠かったり)ように思えるが、これはその中でもダントツでそう思わせてくれる映画であった。なんかこちらまでいろいろあるけどがんばろうじゃないか、とか思えてきてしまって意外に自分、素直じゃん、とかいう発見もあった次第である。

しかし最近見た「キング 罪の王」、「イカとクジラ」、そして「リトル・ミス・サンシャイン」と全てアメリカに於ける「家族」というものを様々な視点から捉えた映画なのだった。何か3本ともとても良い映画だったのだけれども、それぞれのテーマに関してはいろいろ考えさせられることばかりなのであった。

Macy Grayの「Big」を聴く。待望の新作である。Black Eyed Peasのwill i.amのレーベルに移籍しての作品である。私は以前にも書いたのだが、彼女の結構古典的ソウルマナーに従ったようなメロディアスな楽曲作りと、多彩なアプローチが大好きなので、逆に上記のニュースからBEPみたいな感じのみだったらどうしよう、とちょっと心配していたのであった。しかしそれはまったくの杞憂に過ぎなかったのである。これは痛快な傑作である。Natalie ColeとかFergieとかJustin Timberlakeなどの豪華なゲスト陣も見事に華を添えているが、何よりもここでは彼女の特徴ある声をしっかりと生かした音作り・曲作りに舌を巻く。どの曲も見事に彼女のヴォーカルをいかにど真ん中に置いて聴かせるか、ということに細心の注意が払われていて大いに感心させられる。そしてそれに応えるべく彼女のハスキーながらも伸びやかな、結構破壊力あったりもするあのヴォーカルが炸裂するのだからたまらない。また、歌詞も前から本当に面白かったが、今回もストーリー仕立てのナンバーから捻ったラヴソングまで、充実の出来である。本当にフックが印象的な楽曲ばかりで私のようなソウル門外漢も大いに楽しめる会心の一作。まあDead Or Aliveの「You Spin Me Round」を歌いこんだ、まさに私にとってみれば出会うべくして出会ったような曲もあって、それも感動なのだが。