Can't Get You Out Of My Head

-W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE" 2007/03/27(tue) @SHAFThttp://clubshaft.com) OPEN: 19:00~25:00 DOOR: 1000yen(1drink込) 

BAND act
-W- , runny stools
DJ's
EVOL(LOVE RECORDS), TASHI-ROCK (AFTER DARK), MASAYA OMOTE (SOLNOA)

来週の火曜日です!

さて、日頃からロハスだとか何だとか、そういうものに対してはちょっと斜に構えてしまう私である。いや別に悪くはないのだけれども、何かこう、素直にそうそう、と言えない何かが、という感じであった。

しかし、どうもこの皮膚病になってから色々身の回りの何気ないことを気にするようになってきていて、もしかしたら意外に水というのも関係あるのではないか、と思い始めてきたのであった。思えば、引越して3年になるのだが、引っ越してきた最初の夏は、物凄く皮膚が痒くなったりした。

それは夏が終わると落ち着いたものであるが、その「引っ越してきたら」ということに付随して、今住んでいるこの地区は何か水が薬臭いなあ、と強烈に感じたことを思い出したりしたのだった。いつの間にやら慣れてしまったのだが、たまに、むむ、と思ったりもしていた。

そこで、果たして身体にどんな影響が現れるのかは分からないがちょっとやってみようか、ということで浄水ポットを買ってみた。世の中には何か騙されて10万円くらいの浄水器を買わされた、という方もいらっしゃるらしいのだが、こちらはジャ○コでお安く購入したのであった。

早い話がそのポットに水道水を注ぐと、フィルターでろ過されて美味しい水になる、という単純極まりない仕組みのものである。また、その水がゆっくりとゆっくりと、1リットル当たり約3分くらいかけてろ過されていくので、なんかスローな生活しているみたいだね(←バカ)。まあ、結構イラッとしたりするくらいゆっくりとなのであるが、まあ何とか浄水を作ってそれでお湯を沸かしてお茶を飲んでみたのであった。対照実験ではないが、分かりやすく前日に水道水のお湯でほうじ茶を飲んだので同じくほうじ茶を淹れてみた。そして飲んでみたのだが。

マジか、とあんぐり口を開けてしまうほど美味しかった。何だこれは。

更に試しに昔、物凄く変な臭いがして閉口したのだが、コーヒーメーカーでコーヒーも淹れてみた。これがまた美味いのである。お茶にしてもコーヒーにしても変な後味がない、というか。今度はパスタを作ったら更に美味しいのではないか、と結構興奮している。

勿論水道水を否定しているのではない。あれは安全な水を作るためにあのように薬品を混ぜなければならないのであるから。しかし、ここまで、こんなぼんやりとしている私にまではっきりとわかってしまうくらい味が違うものなのか、と考えると愕然とさせられる。ということで全部が全部、というわけではないが、この浄水ポットを上手く使って暮らしていこう、と決意したのであった。最早それが身体にどのような影響が出るのか、という話は置いておいて、まず美味しいから、という理由が何ともアレなのであるが。

しかし水道水にここまで薬品を入れなければいけなくしてしまったのは、やはり人間が生きていくうえでの諸活動のせいで、もしかしたら私の今回の皮膚病、というものも人間全体のいわば罪をいうものを背負っているようなものなのだろうか。ゴルゴダの丘で磔になったようなものなのか。クライスト俺なのか!?

と妄想も甚だしく酷いがKylie Minogueの「Ultimate Kylie」を聴く。PWL〜Deconstruction〜Parlophoneとレーベルの枠を飛び越えて約20年近くの彼女のキャリアをざっと振り返れる優れものベストである。ついでに言えばあのNick Caveとのデュエットまでが入っている、というとんでもないことまでが起きている!しかし昔から可愛いよなあ、彼女・・・、という話は置いておいて。実はこんなに80年代サウンド好きの私にしては意外に思われるかも知れないが、所謂Stock, Aitken And WatermanサウンドDead Or Aliveの「Youthquake」Youthquake以降のは好きではない。つまりBananaramaの「Venus」とかRick AstleyとかSinitaとかはちょいと苦手なのである。Kylieさんもその例にもれず、あのである。多分画一的なシンセの音とベース、が駄目なのであろう。Dead Or Aliveの「You Spin Me Round」に於いてはあんなにゾクゾクするほど響いたサウンドがそれ以降はその神通力を失ってルーティン状態の音になってしまっている、いわば金太郎飴のようになっているのが耐えられないのである。とまあ、そういうわけでこのKylieさんのベストでも初期のはちょいと辛い。しかしなかなかメロディ的にはグッとくるものもあって、嗚呼違うプロダクションだったらばなあ、と今更ながら思ったりするわけである。ということで個人的にはPWLを離れてからのグラウンドビートのようなナンバー、そして微妙にバンドサウンドがフィーチャーされたナンバー、そして昨今の80年代風味を出しつつも全く別次元の無敵のナンバー辺りまでが最も楽しんで聴けたりする。やはり「Love At First Sight」は名曲だ、とか「Slow」ってなんて実験的なエレクトロなんだ、とか「Confide In Me」は重厚なブレイクビーツが痺れるな、とか。そして新曲2曲も(とくに「I Believe In You」とか。これScissor Sistersのメンバーが作っていたのか・・・)軽やかで開放感あるナンバーで、乳がんも治ったらしいし早く新作は出ないのだろうか、と楽しみになってしまう。日本盤だとWinkのカヴァーの原曲とかボートラが3曲入っているのだが、その中の「Slow」のThe Chemical Brothersリミックスがとんでもなく格好良い(12インチで持ってるのだけど)のでついつい何度も聴いてしまうのであった。しかし。だがしかし。あのManic Street PreachersのJames等が手がけた激名曲「Some Kind Of Bliss」が入っていないのが大いに許せない。ここで大きく減点!とは言え、彼女のキャリアを振り返るには格好のベスト盤である。