Foolish Love

-W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE" 2007/03/27(tue) @SHAFThttp://clubshaft.com) OPEN: 19:00~25:00 DOOR: 1000yen(1drink込) 

BAND act
-W- , runny stools
DJ's
EVOL(LOVE RECORDS), TASHI-ROCK (AFTER DARK), MASAYA OMOTE (SOLNOA)

EVOLは何時くらいの出番なのでしょうか?分かり次第お伝えいたします。

世の中、人の話もそこそこに自分の話ばかりしたがる輩が結構多いなあ、としみじみ感じる今日この頃である。いい年にもなって「会話」というか「コトバのキャッチボール」ができない、っていうのはどういうことなのだろうか。物凄く口数の少ない人々に囲まれて育ったりしたのであろうか。それとも会話が全くない家庭で育ったとか。不思議である。

ほら、携帯電話の普及で、とかインターネットの普及で、コミュニケーションが上手くいかない、とかいう話もちらほら聞いたことがあるが、それらが台頭してくる前に人格、というか人間が形成されているような世代の人でもそうなのである。話したいことがオーヴァーフロウしてそうなっているのであれば、まだそれも微笑ましいものであるがどうもそうとも思えない場合が多い。もうお前等壁に向って1人で喋り捲りやがれ、と言いたくなっても不思議ではないであろう。

ただでさえ人間付き合いは難しいのである。努力なしでは成しえぬものなのである。なのに自分のことばっかり喋ってオッケーと思い上がっている平和さには呆れる、というか人生やり直してこい、と突き放すしかないものなのだろうか。

荒れてるなあ、ということでRufus Wainwrightの「Rufus Wainwright」を聴く。98年のデビュー盤である。私の場合「Want」シリーズから彼の世界に迷い込んだ遅咲きの男なので実は今頃聴いているのである。もう素晴らしい血筋の人であり、このデビュー盤もJon Brionプロデュースだったり、Van Dyke Parksが絡んでいたり、と完璧すぎるスタッフのもとで作られている。しかし。だがしかし。もしそれだけだったらば、全然駄目なのである。まず何よりここには彼の艶かしく震える美声が中心にでーんとあって、その歌声が乗っかる麗しいメロディがあるのだ。つまりは何にも負けないRufus Wainwrightという男の才能があってこそのアレンジでありプロデュースなわけである。オペラに大きな影響を受けた、という彼の音楽性はこのデビュー作でも結構花開いており、この後の狂い咲き、乱れ咲きの世界への布陣にもなっている。まだ抑え気味なのがどこか微笑ましい。しかしこの時代と全く関係ない(良い意味で)、クラシカル且つゴージャスなアレンジはある意味異端的な匂いも漂わせていて、それがまた心に訴えるのであった。