Pretend

ちなみにここの「プロフィール欄」にメールアドレスを追加してみた。人見知りでいまだに初対面の人と会う時には、決して目を見て話すことのできない、Too Shy Shy Boyの私が、引きこもりワールドを抜け出して外の世界と接してみようとする試みなのである(嘘)。できれば「何もしないで口座に月30万振り込まれます」とか「掲示板で見かけました。誠実そうな人だと思って・・・」とか「女性会員の○○さんがあなたからの連絡待ちです」とかそういうメールじゃない方が嬉しいです。

でも実際問題PCに送られてくるメールは上記のような、即「迷惑メール」フォルダ行きのものか、「発送しました」とか「配送遅れのお詫び」か「福島在住の歩くDylanesque」からのメールくらいなものである。一時期はPCのメールもかなり激しく頻繁に来ていたものだが、最近はそうでもない。どちらかと言うと携帯電話でのメールの方が多くなってきた。ここで一発PCメール活性化キャンペーンを打ち出そう、という試みの一環でyahooメールを登録してみたのだった。

別にそれに何かメリットがあるのかとかは全く不明(多分ない)なのだが、もしここのコメント欄に書き込むのは憚られるけど、何か伝えたい、語りたい、告白したい、懺悔したい、という方がいらっしゃったらどうぞ、という感じなのであった。

Robin Holcombの「The Big Time」を聴く。Naked Cityのキーボード奏者、Wayne Horvitzの奥様でもある女性シンガーソングライターのアルバムである。最早何枚目なのか把握していないが2002年の作品である。Harry Smith編纂の例の「Anthology Of American Folk Music」収録の曲を2曲もカヴァーしている、ということからも分かるとおり(と書いていたらまさにこの瞬間に福島在住のジョン・ウェズリー・ハーディング、というか歩くハイウェイ61というか、から連絡が来て電話で話したらあちらがHarry Smithの話題を振ってきたのには驚いた。シンクロニシティ・・・)、そういうアメリカンルーツ系の音楽なわけである。Bill Frisellがギターを弾き(というかNaked Cityのメンバー2人も参加しているのかそういや)、Kate And Anna McGarrigleもゲスト参加、というと何か既視感を覚える方もいらっしゃるかとは思うが、そういう作品群はそれでもやっぱり聴けば聴くほど味が出る作品揃いなわけである。当然ながらこのアルバムもその中の1枚である。非常に端正な演奏で、丁寧に作られたアルバムである。しかしそれでも手触りが、作りこまれた感じは全くなく逆に凄く素朴に作られているような作品に思えるところがこのアルバムの凄いところである。アクースティックギターの音色も印象的な、風通しの凄くよい、そして音の隙間の空気も(多分計算された上で)良い感じにこちらに伝わってくる、聴いていて気持ちの良い作品。そして何よりも主人公のRobin姐さんのヴォーカルが、凄く良い。落ち着いているのだが、とても明るい声質で、何かまあるい雰囲気を感じ取ることのできる声である。良い塩梅でヴィブラートしており、そこら辺も味わいがある。多分それもこのアルバムのどこか暖かい印象に一役買っていると思うのだった。ヴィブラートかけりゃ良いと思っていらっしゃるような某スピリチュアルカウンセラーの野郎に猛省を促したくなる、そんな絶妙の具合である。