Get Right With God

-W- Monthly EVENT "AOBA NU NOISE" 2007/02/26(mon) @SHAFThttp://clubshaft.com) OPEN: 19:00~25:00 DOOR: 1000yen(1drink込) 

BAND act
-W- , runny stools
DJ's
EVOL(LOVE RECORDS), TASHI-ROCK (AFTER DARK), MASAYA OMOTE (SOLNOA)

月曜日ですのでよろしくです!

先日盛岡遠征の際に、お土産としていただいたガレットを食べていた。

カフェなどでもガレットを供するところが最近では我が街にも増えてきているのだが、そういった「料理」的なものではなく、あくまで「欧風せんべい」のようなガレットである。

何でも盛岡名物にしよう、という勢いらしいのだが(思いっきりベルギー銘菓と書いてあるにもかかわらず)、これが美味しい。そして硬すぎず、ちょうどよい歯ごたえで何かとても上品である。バターが効いてほんのり甘みがあって、実に美味しい。

とか感動しながら食べていたのだが、こういうせんべい系のもの(とかいう大雑把な括りで良いのだろうか)は食べる時にバリバリに割れたり、こぼれたりして実に食べづらかったりするのだが、このガレットに関してはない。はてはて、と思ってよく見てみたら。

ガレットは円形なのだが、よく見るとうっすらと十字に線のようなものが入っていて、お陰でばきばきに割れたりせず、また手で割ったとしても綺麗に、ボロボロにならずに切れるのだった。あくまでうっすらと、である。感動した。大いに感動した。この弱肉強食の格差社会の中、他人への思いやりが強烈に薄れつつある今日この頃だというのに、なんと細やかな心配りなのか。

馬鹿な役人共とか、他人とのコミュニケーションの術すら知らないのに人の上に立ってああだこうだやっているクズ共は、ガレット食べて猛省しろってんだ、と何故か唐突に盛り上がったのでここに記しておこう。また盛岡に行ったらガレット買わなきゃ。

でも、本当にこういう気づかれるか否か、くらいの小さな気配りというか心遣いをあくまでひっそりとやる、という美徳は昨今では随分と廃れてしまったようで。だからこそ、こういうものに出会うと全身が震えるくらいの感情の高まりを覚えたりするのである。別に私が病んでいて過敏に反応しているわけではない。

と思う。Lucinda Williamsの「Essence」を聴く。2001年のアルバムである。新作「West」も傑作だったので、未聴であった時期の作品を勉強しよう、と思い、まずはこのアルバムを聴いてみた。Charlie SextonプロデュースでJim Keltnerやら何やら参加、ということでBob DylanファンやらNeil Youngファンも思いっきり引っかかるであろう作品である。あ、Ryan Adamsも参加。しかしこれが凄く良いアルバムなのだ。まず1曲1曲の存在感がしっかりとある。それら全て粒ぞろいなメロディとしっかりとした演奏でどんどん続いていくのだから、次はどんな曲が、とワクワクさせられる。で、そんなしっかりとしたアルバムなのにあくまで印象はコンパクトで軽快、という不思議さもまたたまらない。カントリーっぽいと言えばカントリーっぽいのではあるが、そういう括りではなく、優れた女性SSWものとしても大変に秀逸である。なんで聴いてなかったのや、と悔しく思うことしきり。歌詞も凄く面白いし。また彼女のヴォーカルもまだ凄味というよりは、その一歩手前、的な感じで歌っているので、もしかしたらそこら辺が軽快な印象の一因かも知れない。嗚呼、他の作品は中古で転がっていないものだろうか・・・。